プロ野球の読売巨人軍・第１８代監督に就任した高橋由伸新監督（４０）が２６日午後、都内で就任会見を行い、その決意と覚悟を語った。

　「先輩たちがつくり上げた伝統を守りつつ自分らしさも出しながら、何とか、不安はいっぱいありますけど、覚悟をもって邁進（まいしん）していきたいと思っています」

　そして、就任要請から３日で現役引退を決意し、監督を引き受けた、その覚悟について－－。

　「１８年間、読売巨人軍という球団でプレーできたことは本当に僕自身、素晴らしい時間でした。最後の最後まで僕自身、精いっぱい現役でやれていたと思いますし、来季へ向けて気持ちも切り替えてまだまだできるという思いがありましたので、戸惑いはありましたけれども、現役の選手の僕に球団は監督という要請をしたということは、球団の方たちも相当の覚悟があってのことだと思いますし、僕自身もその覚悟をもって決断しました」

　（長嶋終身名誉監督への報告は？）

　「要請を受けた時点で電話をいただき『大変だけどやってみなさい』という言葉をいただきました。そして、原監督にも報告をさせていただき同じような言葉をいただきましたし、ソフトバンクの王会長にも連絡させていただきました。皆さん『ぜひやりなさい』と強い言葉をいただきましたし、その強い言葉が僕の背中を押してくれたと思います」

　「今までと違った困難や色んなことが待っていると思います。そういう時には思う存分、ファンの方たちから叱咤激励（しったげきれい）をいただきながら、それをしっかり受け止めて皆さんの期待に応えられるように頑張っていきたいと思います」

　高橋新監督の契約は３年で、背番号は現役時代と同じ「２４」。４年ぶりの日本一奪回を目指す戦いが始まる。