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菅野智之が語る“ターニングポイント” 昨季敵地での一戦で「壁を乗り越えられた気がした」 新人時代にかけられた“支え”となっている言葉を明かす

2025年1月13日 10:19
菅野智之が語る“ターニングポイント” 昨季敵地での一戦で「壁を乗り越えられた気がした」 新人時代にかけられた“支え”となっている言葉を明かす
ハワイでインタ ビューに答える菅野智之投手
今季からMLBオリオールズでメジャー挑戦する菅野投手が、昨季のターニングポイントとなった試合を語りました。

菅野投手は、巨人12年間で通算276登板、136勝74敗の成績。数々のタイトルを手にしてきました。

2023年シーズンはケガもあり4勝8敗の成績でしたが、昨季は15勝3敗、防御率1.67の成績でリーグ優勝にも貢献。オフに海外FA(フリーエージェント)権を行使し、35歳にしてメジャーの舞台で戦います。

菅野投手が昨季“ターニングポイント”として挙げたのは、2024年7月のDeNA戦。「一番点を取られるイメージがある」と語る横浜スタジアムで行われた一戦です。

イニングごとにユニフォームを着替えるほどの暑さの中、菅野投手はDeNA打線を相手に得点を許さず、3年ぶりの完封勝利。この試合がメジャー挑戦への自信になったといい、「ここ最近乗り越えられなかった壁を乗り越えられた気がして、ヒーローインタビュー中に『この景色久しぶりだな』と思って泣きそうになりました」と当時の心境を明かしました。

さらに、巨人での12年間で忘れられない試合についても言及。当時キャッチャーだった阿部慎之助監督とバッテリーを組んだ、ルーキーイヤーだった2013年交流戦のオリックス戦をあげます。

試合前から調子が上がらない中、初回に先制を許した菅野投手に阿部監督は「粘っていたらいいことあるから頑張れ」と一言。

この言葉を胸に、菅野投手はランナーを出しながらも、8回2失点と粘りの投球。すると、1-2で迎えた9回に巨人がサヨナラ勝ちを収め、阿部監督から「な?粘っていたらいいことあっただろ」と声を掛けられたといいます。

菅野投手は1年目のできごとに、「プロ12年間、いいことばかりではないので支えになった。序盤に『状態悪いな』と思ったときでも、その言葉を思い出して『粘っていればいいことあるんだ』と自分に言い聞かせてやっていました」と話しました。

2020年オフに一度メジャー挑戦を目指しましたが、交渉がまとまらず断念。それでも年齢を重ね、昨季は輝きを取り戻し、今度はメジャー挑戦の夢を叶えました。

「この年齢になって、また新たにチャレンジできる、こんなに素晴らしいことはない。みんなに本当に応援してもらって言葉をもらってこんなに幸せなことはない。そういう人たちのためにも活躍する姿を見せたいと思っています」

新たな挑戦の場で、活躍を誓っています。

(1月11日放送 日本テレビ「Going! Sports&News」を再構成)

最終更新日:2025年1月13日 10:19