親方退職、弟子移籍…貴乃花部屋“消滅”へ
平成の大横綱・貴乃花親方の突然の引退表明から1週間。貴乃花部屋の所属力士らの移籍が認められ、貴乃花親方の退職が正式に決まった。
日本相撲協会の臨時理事会は1日午後1時から開かれ、八角理事長ら協会幹部が顔をそろえた。理事会はおよそ30分で終了したが、出席者によると貴乃花部屋に所属する小結・貴景勝や貴ノ岩ら力士8人と床山、世話人の合わせて10人が千賀ノ浦部屋に正式に移籍することが承認されたという。
これで貴乃花部屋は消滅し、2004年に誕生した部屋の歴史に終止符がうたれることになる。
また、貴乃花親方自身の日本相撲協会からの退職についても1日付で正式に認められたという。1988年の春場所で初土俵を踏んだ貴乃花親方、相撲ブームの火付け役となり数々の名勝負を繰り広げ角界を盛り上げてきた平成の大横綱は30年で角界から去ることになった。
そして移籍先である千賀ノ浦部屋だが、3日から始まる秋巡業に向けて1日から朝稽古を再開した。千賀ノ浦親方も力士らを受け入れる準備は整っていると話しており、1日にも貴乃花部屋に所属していた力士らの引っ越しが行われるものとみられる。