■採点覆っても「ラッキー！」

岡選手は2種目終了時点でトップに立つと、3種目めのつり輪でも危なげない演技を見せます。

しかし得点では予定していたDスコア(演技の難しさを表す)より、0.2低い得点となりました。

コーチ陣はすぐさまインクワイアリーを出すと判定が覆り、予定通りDスコア5.9が認められました。

このときの岡選手の様子について、コーチの新宅裕也さんは「(インクワイアリーが通るか否かは)全然違うと思います。『やったー0.2上がった、ラッキー！』って言っていました(笑)。その次の跳馬も着地止まって『今日ついてるなぁ』って」と、緊張感のある戦いの中でも物怖じしない強心臓ぶりがうかがえます。

それでも最終種目の鉄棒の前には『めっちゃ緊張してます。平行棒から緊張してました』と話していたということです。