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【高校サッカー注目・富山】8大会連続出場の富山第一 9大会ぶり国立での日本一へ

2022年12月30日 18:00
【高校サッカー注目・富山】8大会連続出場の富山第一 9大会ぶり国立での日本一へ
県大会決勝で強烈なミドルシュート決めた10番・大矢悠太郎選手
12月28日(水)に開幕を迎える第101回全国高校サッカー選手権大会。8大会連続33回目の出場となる富山県代表・富山第一は、31日(土)の2回戦で山口県代表・高川学園との初戦を迎えます。今回は、富山第一のチームの特徴と初戦の意気込みを紹介します。

■攻撃的サッカーへ変化

前回大会を最後に、10年にわたってチームを率いた大塚一朗前監督が退任し、柳野年秀新監督が指揮を執る富山第一。大塚前監督のもと築き上げた伝統の堅守に加え、今年はより積極的に得点を狙う攻撃的サッカーを目指してきました。

県大会では豊富な運動量とテクニックを生かしたパスワークを武器に、4試合32得点無失点と攻守ともに充実した内容で優勝を飾り、富山第一として初の8連覇を達成しました。

■伝統の10番 大矢悠太郎選手

この攻撃的サッカーを牽引するのが、エースナンバー10番を背負うMF大矢悠太郎選手です。

優れた技術とキープ力で試合に落ち着きをもたらし、視野の広さと正確な左足のキックを生かしたゲームメイクでチャンスを創出します。「あっという間の出来事で一瞬に感じた。正直あまり覚えてない。」と初戦敗退となった前回大会を振り返る大矢選手。

県大会準決勝で2得点、決勝でも貴重なゴールを決め、チームを勝利に導いた富山第一のエースが選手権でのリベンジを狙います。

■県大会チーム最多10得点の森川直哉選手

そして決勝での先制点をはじめ、県大会で全試合ゴールを決めたFW森川直哉選手にも注目です。チームトップクラスのスピードを誇る森川直哉選手ですが、去年6月に前十字靭帯断裂の大けがをし、前回大会はメンバー入りすることができませんでした。

しかしプレーできなかった約8か月の間、徹底した食事管理と筋力トレーニングに励み、10kgの増量に成功。持ち前のスピードに加え、強靭なフィジカルという新たな武器を身につけ、県大会でブレイクしました。「メンバーに入れなかった3年生の仲間のためにも、全国でも絶対得点を決める」と力強く意気込むストライカーが全国での飛躍を誓います。

改修前最後の国立競技場で行われた92回大会で北陸勢初の全国制覇を果たした富山第一。しかし前回大会は0対1で敗れ、初戦で涙をのみました。前回の雪辱を果たすため、まずは初戦突破を、そして9大会ぶりの「国立」での日本一を目指します。

(取材・文・高校サッカー選手権民放43社/北日本放送)