日本プロサッカーリーグ（Jリーグ）は15日、「明治安田J30ベストアウォーズ」を開催し、Jリーグ30年の歴史の中からベストシーンを発表しました。

ベストシーンに選ばれたのは、1994年9月17日に行われた名古屋対市原の一戦で披露されたストイコビッチ選手の「雨中のリフティングドリブル」でした。

大雨でボールをパスすることさえも難しいグラウンド状況の中、リフティングをしながらボールを運んだストイコビッチ選手。

受賞を受け、VTRでコメントしたストイコビッチさんは「ノミネートしていただきとても嬉しく、光栄です。あの試合のことは、今でもよく覚えています。とても強い雨が降っていて、プレーすること自体不可能ではないかと思われるようなコンディションでした。ですが、リフティングしながらドリブルをしてみたところとてもうまくいきました。みなさんがそのプレーをご覧になって楽しんでもらえたら嬉しいです」と喜びの声をコメントしました。

また、授賞式に参加していたサッカー解説者の松木安太郎さんも「当時の日本のサッカー界では、グラウンドがいい状態じゃないといいプレーができないと思われていた中で、グラウンドは関係ないと。テクニックやその選手の技術によってどんなグラウンドでも素晴らしいプレーができると証明してくれたのがこのプレーだと思います」と大絶賛しました。