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【大会新】山学大の新留学生・キピエゴ 箱根駅伝優勝をめざす中大の主将・湯浅が2位と奮闘 関東インカレ男子1部ハーフ

2023年5月15日 11:05
【大会新】山学大の新留学生・キピエゴ 箱根駅伝優勝をめざす中大の主将・湯浅が2位と奮闘 関東インカレ男子1部ハーフ
山学大の新留学生・キピエゴ選手
第102回関東学生陸上競技対校選手権大会(関東インカレ)が5月11日から14日に相模原ギオンスタジアムで開催され、最終日のハーフマラソンは、競技場を発着点に1周約1.58kmの周回コースで行われました。

■山学大の新留学生キピエゴ選手が独走でV

男子1部は、山梨学院大学の留学生、ビライアン・キピエゴ選手(1年)が序盤から飛び出すと、5kmを14分28秒、10kmを29分11秒で通過し、終始独走する展開になりました。その後も2位以下を全く寄せ付けず、起伏のあるコースにもかかわらず、22年に藤本珠輝選手(日体大OB/現・ロジスティード)が国立競技場発着のコースで打ち立てた大会記録を塗り替え、1時間2分16秒で優勝しました。

11日には先輩のジェームス・ムトゥク選手(2年)が男子1部10000mを制しており、山梨学院大学勢として長距離種目二冠を果たしました。今年の箱根駅伝で14位に終わった山梨学院大学は、総合8位に入った第92回大会以来8大会ぶりのシード権を目指しています。留学生が箱根駅伝に出場できるのは1人だけですが、キピエゴ選手、ムトゥク選手ともに4月には10000mで27分台の好記録をマークし、今大会ではタイトルを手にしており、チームに勢いをもたらしています。

■し烈な2位争いは、中大・湯浅選手が制す

2位には、中央大学の主将、湯浅仁選手(4年)が入りました。「タイムは気にせず、とにかく先頭集団に食らいついて勝つことを目標にしていました」。こう話す湯浅選手は、キピエゴ選手の飛び出しには付いていかなかったものの、2位集団の後方でレースを進めていました。レース前半には杉彩文海選手(明治大学4年)や稲毛崇斗選手(法政大学4年)が、後半に入ってからは梅崎蓮選手(東洋大学3年)が集団を抜け出す場面がありましたが、湯浅選手は冷静でした。

「前に出られた時には自分も少しきつかったので厳しいかなと思ったんですけど、やってきたことにはものすごい自信がありました。自分のペースで追いかけていったら、(梅崎選手が)落ちてきたので、これは行くしかないと思いました。ラスト勝負になるとスピードでは他の選手のほうに分があるので、先に離しておきたかった」と残り2周で梅崎選手を抜くと、じわりじわりと引き離し、1時間2分35秒の自己ベストをマークし、2位に入りました。

湯浅選手は「上半期はこの試合をターゲットレースにしていたので、1つ結果が出てうれしいです。でも、1位を狙っていただけに、留学生に負けてしまったのでまだまだ課題はある。これから課題を克服し、またどこかで勝負できればと思っています」と日本選手トップに入ったことを素直に喜びつつも、気を引き締め直していました。「中央大学は強い選手が集まっていて、なおかつ、意識の高い選手が揃っているので、3大駅伝は三冠を目指して全員駅伝で戦っていきたい。個人としては、今日のレースをステップアップして、箱根駅伝では区間賞を獲りたいと思います」箱根駅伝優勝をめざすチームの主将として、湯浅選手は早くも駅伝シーズンを見据えています。

3位には東洋大学の梅崎選手が入りました。「優勝を目指さないといけないので、途中で一人で前を追ったんですけど、追いつけなかった。後半もしっかりと一人で走れる体力を付けていかないといけない」と反省を口にしていました。悔しさを覗かせたものの、2位に入った前回に続き、きっちりと2年連続で表彰台に上がりました。タイムも、1年前と全く同じ1時間2分41秒の自己タイ記録でした。

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