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駒澤大学4年の唐澤が復活「箱根駅伝1区は自分」関東インカレ2部1万m日本勢トップ

2023年5月12日 11:34
駒澤大学4年の唐澤が復活「箱根駅伝1区は自分」関東インカレ2部1万m日本勢トップ
関東インカレ2部10000mで日本勢トップに入った駒澤大学の唐澤拓海(中央)
第102回関東学生陸上競技対校選手権大会(関東インカレ)が11日、相模原ギオンスタジアムで開かれ、男子2部1万mでは駒澤大学4年の唐澤拓海選手が28分26秒83で日本選手1位(全体4位)となり、箱根駅伝に向け復活をアピールしました。

気温14度。それまで降っていた冷たい雨は止み、レースはスタート。序盤から中盤まで留学生がレースを引っ張るものの、全体的にややスローな展開の中、日本勢は唐澤選手のほか、城西大学4年の山本唯翔選手、東京農業大学4年の並木寧音選手、青山学院大学4年の佐藤一世選手らが先頭集団後方で追う展開となりました。

若干のペースアップは何度かあったものの、なかなか上がり切らず、レースは終盤へ。8000m過ぎで徐々に唐澤選手が前へ上がり、残り500m地点で一気にスパート。最後は優勝した城西大学2年のヴィクター・キムタイ選手ら留学生3人に抜かれましたが、唐澤選手が日本勢トップでゴールしました。

レース後、唐澤選手は「全体で3番以内が目標だった。最後は勝てなくて情けなかった。4番では何も面白くない」と悔しさをにじませました。

藤田敦史監督からは、留学生にしっかりつくようにという指示が出ており、残り500mでの仕掛けは作戦通り。しかし、すでに余裕がなかったといい、「残り300mできつくなった」「日本人トップは最低限」と振り返りました。

唐澤選手は、前々回2022年の第98回箱根駅伝1区では1時間1分19秒の区間2位と好走。華々しい箱根デビューを飾り、駒澤大学の主軸にと期待されました。しかし、その後1年間は、ケガなどの影響でレースに出場していませんでした。

しかし今年4月の世田谷記録会で1年3か月ぶりにレースに復帰し、いきなり5000mを13分50秒56の好記録で走ると、今回の関東インカレでも、しっかりと結果を残しました。

大学生ラストイヤーとなる今年は「箱根駅伝で1区を走りたい」と早くも宣言。「ヨーイドンが得意。区間賞を取りたい」。秋の駅伝シーズンまで、ケガなくいい状態で持っていきたいと語りました。

今シーズンの駒澤大学は、4年生の鈴木芽吹キャプテンや、3年生の篠原倖太朗選手、2年生の佐藤圭汰選手らがそろい、戦力が充実。唐澤選手は「その3人にも勝ちたいし、他にも強い選手が多く、負けられない。同じレースで走ることになったら挑戦していきたい」と、さらなる飛躍へ意欲を見せました。