日本体操協会は4日に2023年の年間表彰式を行い、昨秋の世界選手権で団体、個人総合、種目別鉄棒で3冠に輝いた橋本大輝選手が最優秀選手賞を受賞しました。

橋本選手は昨年の活躍を振り返り、「3冠達成できたのは、本当に自分一人のおかげではなかったと思いますし、いろんな人に支えられ、ましてや団体総合に関しては、一人の演技ではできないので、（団体の演技数）18演技をつないでくれたおかげかなと思っています」と話しました。

また男子体操代表のコーチを務めるのは、かつて世界選手権で6連覇、オリンピックで2連覇を成し遂げた内村航平氏。

そんな内村コーチと比較されることについて、橋本選手は、「『橋本大輝は橋本大輝だ』と思って、自分の戦い方だったり、今まで航平さんに追いつくために、航平さんのやり方っていうのをすごく見てきたんですけども、やはり自分のやり方もあるんじゃないかなと思って、どこか比較していた自分をなくして、改めて自分をコントロールするっていうことを、昨年は学ぶことになったかなと思います。あとは、『自己中にやってこい』と言われたので、自己中にやる中でもみなさんの多くの声援があって、自分が体操を楽しくできていることも忘れずに、感謝を忘れず、自己中に頑張りたいと思います」と内村コーチとの会話によって気持ちに変化が表れたことを明かしました。

最後には今年の目標として、「本当に結果を出した昨年を忘れて、もう一度、挑戦者という気持ちになって一位を狙っていく。パリオリンピックでは団体金メダル、そして個人金メダル獲得に向けて、本当に今気を引き締めて、練習している。ケガには十分に気をつけて、でも追い込んで、私たちが出した結果だったり、結果だけではなく、皆さんの心を動かす演技ができたらなと思います」と目標を口にしました。