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【高校サッカー展望・群馬】前橋育英が高い技術とチーム力で夏冬2冠へ

2022年12月8日 17:00
【高校サッカー展望・群馬】前橋育英が高い技術とチーム力で夏冬2冠へ
2大会連続25回目の全国大会に挑む前橋育英高校
第101回全国高校サッカー選手権は12月28日に開幕します。群馬代表の前橋育英は、29日の一回戦で日章学園(宮崎)と対戦します。11月6日に行われた群馬県大会の決勝を振り返り、全国大会を展望します。

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細かいパスワークで攻撃を組み立て、サイド攻撃・縦パス・逆サイドなど多彩な展開で一気にゴールを狙う。これが前橋育英の持ち味です。

山田耕介監督は「人とボールが連動するサッカー」を掲げます。さらに、タレントが豊富なのも今年の特徴。18歳以下日本代表の徳永涼選手(3年)や17歳以下日本代表の小池直矢選手(3年)ら、前回大会に出場した選手などが揃います。

夏のインターハイでは、持ち前の実力を発揮し、13年ぶり2回目の全国優勝を果たしました。

共愛学園を相手に戦った群馬県大会の決勝でも、その持ち味が存分に生かされました。前半17分に右サイドからパスをつないで、最後は山内恭輔選手(3年)がゴールネットを揺らし、先制に成功します。前半30分には、今度は左サイドから攻撃を組み立てると、山本颯太選手(3年)のシュートで2点目。前半37分には高足善選手(3年)がPKを決めて、3対0で折り返します。

後半に入っても前橋育英は攻撃を緩めません。後半31分に山内選手が再びゴールを決めると、後半34分には大久保帆人選手(3年)が5点目、後半37分にはCKに齋藤駿選手(3年)が頭で合わせて6点目を入れます。セットプレーからの得点も生まれ、多彩な攻撃を見せつけた前橋育英が6対0で共愛学園を下し、全国切符をつかみました。

順風満帆に見える前橋育英。ですが、苦しい時期もありました。夏の全国制覇後、プレミアリーグでは4戦連続で勝利から遠ざかりました。状況を打開すべく、キャプテンの徳永選手が特に重視したのがミーティングでした。「時には本気でぶつかり合いながら何度も話し合う(徳永選手)」ことで、チームのまとまり=チーム力が生まれてきたといいます。

県大会の優勝インタビューでは「チーム力が今年の強み」と徳永選手は胸を張りました。高いサッカー技術とチーム力で夏冬2冠へ。

2大会連続、25回目の全国大会での前橋育英の挑戦が始まります。

(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/群馬テレビ)