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パリの切符が決まる全日本卓球選手権 みうみまシングルス五輪代表の条件は?

2023年12月23日 9:00
パリの切符が決まる全日本卓球選手権 みうみまシングルス五輪代表の条件は?
し烈を極める"みうみま”の卓球五輪代表争い
日本卓球協会は19日、2024年1月に行われる全日本卓球選手権に出場する選手の全ての組み合わせを発表しました。

この大会は、2024年パリ五輪の選考を兼ねており、最大120ポイントが加算。シングルス出場権2枠が決まる最終決戦です。

▽現在のポイントトップ5
※12月11日発表時点
1位 早田ひな 790.5
2位 平野美宇 486
3位 伊藤美誠 451.5
4位 木原美悠 354
5位 張本美和 330.5

▽全日本選手権のポイント
優勝・・・120
2位・・・100
3、4位・・・80
5~8位・・・50
ベスト16・・・20
ベスト32・・・10

現在、選考ポイント1位は、早田ひな選手で790.5ポイント。2位は平野美宇選手で486ポイント。3位は伊藤美誠選手で451.5ポイントです。すでに早田選手は、他の選手が上回ることでできない大差をつけて選考レーストップ。残り1枠の戦いは平野選手か伊藤選手に絞られています。

今大会は、平野選手と伊藤選手は決勝まで当たらない組み合わせとなりました。

優位な状況は平野選手。この大会で決勝へ勝ち進むと、伊藤選手が優勝しても平野選手を上回れずに、自力で選考レース2位以内が確定します。

一方、伊藤選手は、現在の34.5ポイント差を逆転するために、50点が入るベスト8入りが最低条件。平野選手の勝ち上がり次第では、優勝が条件となる可能性もあります。

この大会、伊藤選手はシード選手のため4回戦から登場。初戦には世界ユースで4冠を達成した15歳の小塩悠菜選手と当たる可能性が濃厚。さらにベスト4決めには、昨年6回戦で敗れた横井咲桜選手と当たる可能性があります。さらに勝ち上がれば、決勝進出をかけた戦いで、選考ポイント4位の木原美悠選手や5位の張本美和選手などが予想され、多くの若き選手たちと戦う茨の道です。

一方、同じく4回戦から登場する平野選手は、順当であれば5回戦でスーパーシードの森さくら選手と対戦。さらにベスト8入りを決める戦いには、直近の選考会でも敗れた大藤沙月選手と当たる可能性があります。さらに、自力でシングルス代表がつかめる準決勝の戦いには、早田選手と当たる組み合わせとなっており、こちらもし烈な戦いが予想されます。

伊藤選手は、2021年の東京五輪では、女子シングルス日本勢初となる銅メダルを獲得。水谷隼さんとの混合ダブルスでは、金メダルに輝きました。

一方、平野選手は今年引退した石川佳純さんと激しい代表争いにの末に、シングルスは代表落選。それでも団体戦のメンバーに入り、伊藤選手や石川さんとともにメダリストとなりました。

五輪シングルス代表へ、厳しい選考レースを戦いを続けてきた両者の戦いのフィナーレは、どんな結末を迎えるのでしょうか。