プロ野球・巨人のオコエ瑠偉選手が29日、東京ドームでの練習後に報道陣の取材に応じました。

「開幕まず、最低限の目標として(1軍を）目指しているところだったので、それは良かったと思います。ここからが本番なので、もう一回気を引き締めて、1からしっかりやっていきたいと思います」

2016年にドラフト1位として楽天に入団しながらも、ケガなどで思うような活躍ができず、心ない言葉をかけられることも多々ありました。

そのため、「野球をやめよう」と考えていたことも。

「『去年、もうやめる』って家族に言っていたので、『それから考えたら、野球ができているだけでありがたいよね』という話は(家族と）します。やるからには自分も、もう一度上を向いて、上を目指してやっていきます。こうやって1軍でまたプレーできるってすごいありがたいし、頑張らなきゃいけないって気持ちです」

「野球をやめよう」と思っていた当時の自分にどんな言葉をかけたいか問われると、「えーなんだろう・・・」と少し言葉につまったオコエ選手。「野球をやりたい気持ちはあったんですけどね」と続けました。

「すごい批判とかもされる中で、だいぶメンタル的に食らっていた部分があったので、本当にもう折れていた。完全に折れていた。そこで辞めていることが正解だったのか・・・まだシーズンも入っていないですし、野球を本当に終わった時に分かることなので。難しいですね」

そんなオコエ選手に降ってわいた現役ドラフトでの巨人への移籍。自分を取り巻く環境がすっかり変わったことで、「すごい刺激的。新しい環境で、何においてもすごい刺激があって、『いつまでもこの気持ちでいたいな』というのはあります」と前向きな気持ちにもなれたよう。

「今までのネガティブなことを自分の中でしっかり全部忘れて、ルーキーと同じような気持ちでやろうというような感じで入ってきたので、そこは唯一心境の変化はあったかもしれないです」

開幕はスタメン出場が濃厚とされるオコエ選手。チームに勢いを与える1番打者としての期待がかかります。