フィギュア界が注目! 日本男子の強力ライバルを直撃
フィギュアスケート男子は日本勢が世界をリードするなか、強力なライバルがこの夏、アイスショーで来日しました。世界が注目する2人に「news every.」が迫りました。
■フィギュア界 大注目の2人
先月、アメリカのイリア・マリニン選手(18)が来日。好きな日本語を聞いてみると…
マリニン選手
「4回転の神」
そう。彼の異名は“4回転の神”。
マリニン選手は史上初めて試合で超大技の4回転アクセル(4回転半ジャンプ)に成功。今年3月、宇野昌磨選手が優勝した世界選手権では銅メダルを獲得しました。一方、世界選手権2位に入ったのは、韓国のエース、チャ ジュンファン選手(21)。高い技術力と表現力に定評があります。
注目の2人がこの夏、アイスショー「ドリーム・オン・アイス」で来日。その素顔をnews every.が直撃しました。
■異次元! 4回転アクセル
今月初め、横浜で行われたアイスショー「ドリーム・オン・アイス」。本番前にマリニン選手はあの超大技・4回転アクセルを練習していました。しかもイーグルと呼ばれる技からつなげ、さらに難易度を上げています。
マリニン選手に4回転アクセルに挑戦したきっかけを聞いてみました。
マリニン選手
「練習を始めたのは、(羽生)結弦(さん)が北京五輪で挑戦したのを見たからです。本当に素晴らしい挑戦でした。自分もやってみたいという気持ちになりました」
挑戦のきっかけは、スケート界のレジェンド・羽生結弦さん。マリニン選手が最も影響を受けたスケーターの一人だといいます。子供の頃、羽生さんの衣装をまねたこともあったとか。
マリニン選手
「子供の頃は本当に本当に大の羽生ファンだったんです。いまでも(羽生さんをまねた)衣装を持っています。時々、その衣装を見て当時を思い出しています」
そんなマリニン選手は今回、ドリーム・オン・アイスで、新しいショートプログラムを披露。新たな挑戦に臨みました。これまで、フリーだけに入れていた超大技・4回転アクセルを、ショートにも入れることにしたのです。失敗は許されないショートで4回転アクセルを組み込む、異次元の構成。今回が、初めての挑戦は転倒しましたが、手応えをつかんだといいます。史上初の挑戦で会場を沸かせました。
マリニン選手
「ショートプログラムに4回転アクセルを入れるので、確率を上げるために集中が必要です。今日初めて挑戦しました。もっと練習すればより簡単に出来るようになると思います」
■総合力が武器! 韓国のエース
一方、ドリームオンアイスには今回、もう一人注目の選手が出演しました。世界選手権2位、韓国のチャ ジュンファン選手です。チャ選手、外国に行った時は散歩がルーティーンだとか。スケートに大学の勉強に大忙しの21歳。リフレッシュ方法は…。
チャ ジュンファン選手
「モデルやコマーシャル撮影などの仕事は気分転換になります。休めはしないですけど、心がリフレッシュします」
モデルなどの仕事がリフレッシュになるというチャ ジュンファン選手。実は子役出身で、母国・韓国でアイスのコマーシャルに出演しています。また、モデルとしても活動。ハイブランドをクールに着こなす姿も見せています。
そんなチャ ジュンファン選手が今回、ドリーム・オン・アイスで披露したのはマイケル・ジャクソンのメドレー。ムーンウォークで会場を沸かせました。まるでアイスショーのために作られたような盛り上がるプログラムですが、実は去年のショートプログラムです。正確なスケート技術に加え、表現力も高く評価されているチャ ジュンファン選手。総合力が持ち味です。
■注目の2人 来季の目標は――
日本選手と共にフィギュア界を牽引する2人に、新シーズンに向けて目標を書いてもらいました。
チャジュンファン選手
「次のシーズンもファイト!」
「練習を頑張ってベストを尽してけがに気をつけて、コンディションを保ちたいです」
マリニン選手
「スケートで皆さんに喜びをもたらしたいです。ジャンプに加えて表現力や芸術面にも力を入れていきたいです」
秋から始まる新シーズン。日本勢のライバルにも注目です。