今季限りでの現役引退を発表した元日本代表の中村俊輔選手(横浜FC/44)。19日の練習後、チームメートで中村俊輔選手と同じ高校の桐光学園(神奈川)出身の小川航基選手(25)が取材に応じました。

「(引退発表を知って)一番最初に思ったのはさみしいとか、悲しいとか、そういう感情。ジーンと来るものがあったし、まだ一緒にプレーしたい、サッカーがしたいっと、やっぱり強く思いました」と、大先輩の引退にさみしさを感じていました。

ジュビロ磐田、横浜FCで中村選手と共にプレーした小川選手。今シーズンのJ2第4節水戸ホーリーホック戦では、中村選手のコーナーキックからヘディングで得点。今季はJ2でダントツの24得点と、得点王をほぼ確実に。得点を量産している要因の1つに、中村選手からの言葉があったと言います。

「ジュビロ時代、僕は試合に出られなかったんですけど、すごく気にかけてくれましたし、声かけもくださりました。フォワードの僕に対して、パサーという目線で、フォワードはこういう動きが大事だっていう、よく柳沢敦さん(元日本代表)の名前を出されて、柳沢さんはこういう動きをしていたとか、動き出しのことはよくアドバイスをくれました。その動き出しで、今年得点を量産したシーンというのはたくさんあったと思う。本当に俊さんのアドバイスのおかげです」

小川選手の幼少期からスーパースターと活躍していた中村選手。「(小学生の時)レッジーナとマリノスの試合で、エスコートキッズをしたんですけど、俊さんの1個前になってしまって、でも後ろに俊さんがいて、写真とか撮ってもらいました」と当時の懐かしい思い出も口にしました。

23日のJ2最終節熊本戦、憧れの先輩と共にピッチに立てる最後の機会になります。