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【高校サッカー全力新聞】「愚直に泥臭く」初の全国選手権に挑む 東京B・早稲田実業

2023年12月27日 6:00
【高校サッカー全力新聞】「愚直に泥臭く」初の全国選手権に挑む 東京B・早稲田実業
初の全国で初勝利を狙う早稲田実業
“聖地・国立”を有する東京都。12月28日に幕を開ける第102回全国高校サッカー選手権大会の開幕戦に登場するのが東京B代表の早稲田実業です。

創部56年目にして初の全国選手権の切符を掴み、こちらも全国初出場の広島国際学院と対戦。初勝利を目指します。

■全国経験豊富な野球部、ラグビー部に続けるか

早稲田実業は1901年早稲田大学の創立者大隈重信の教育理想を実現にむけて早稲田大学の学風に基づいた中等教育を進めるために開校しました。校風は「質実剛健」。

スポーツ活動にも積極的で“早実”といえば王貞治さん(1957年春の甲子園優勝)や“ハンカチ王子”こと斎藤佑樹さん(2006年夏の甲子園優勝)らを輩出した「野球部」、そして全国出場8回の「ラグビー部」がよく知られています。

そのラグビー部と共に今年度、全国への出場権を獲得したのが「サッカー部」です。

■「激戦区東京の覇者」早稲田実業

1968年創部のサッカー部は、東京都大会5試合15得点無失点で優勝。創部から56年目で初めて全国選手権への切符を掴み取りました。

最後方からチームを支える守護神のゴールキーパー高村裕選手(3年)が「個々の能力で劣る分、チーム全員が愚直に、そして補い合って戦えることが全国出場につながった」と話すようにチームの強みは“愚直に泥臭い堅守”。

どんな苦しい場面でも、全員が最後の最後まで諦めずに体を張りゴールを許さない。堅守の場面はまさに“エンジの壁”のようです。

その守備陣をまとめる若杉泰希選手(3年)が「これまでの偉大な先輩方が積み上げてきたものがあって自分たちが初めて全国の舞台に立つことができる。これからの早実サッカー部が強くなるための一歩になればいい」と意気込みを語ると、主将の西山礼央選手(3年)は「東京都代表として恥じないよう全力でプレーしたい」と激戦区・東京を勝ち抜いた自信と責任を背負い全国大会に挑みます。

12月28日の国立競技場での開幕戦。これまで培ってきた「愚直」な戦いで全国初勝利を挙げ、聖地に早稲田伝統の「紺碧の空」を響かせることはできるのか、注目です。

(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/日本テレビ)