菅野智之「野球人生にプラス」心境語る
巨人への残留を決断した菅野智之投手(31)が10日、オンライン取材に応じ、「次のステップにいく上において、自分の野球人生にプラスになった」と、移籍交渉を終えた現在の心境を語りました。
ポスティングシステムを利用してのメジャー移籍交渉を続けてきた菅野投手。自らも渡米して交渉の場に立った上で、巨人への残留を決断しました。
再びチームの“絶対的エース”としてマウンドに上がる菅野投手は、新シーズンへ向け「ジャイアンツで日本一になれるチャンスをもらった。個人的な(目標の)数字は20勝、チームとしては日本一というところです」と、9年ぶりの日本一奪還へ、闘志を燃やしました。
以下は主な一問一答。
■今の目標
ジャイアンツが日本一になれるチャンスをもらったと思っていますし、これもまた素晴らしい野球人生だと思います。まだアメリカに挑戦するチャンスは残っていると思うので、まずはジャイアンツの日本一のチャンスをつかみにいくっていうところで、そこに向けて全力で頑張ります。
■前田健太投手やダルビッシュ有投手との連絡は、決断にどのような影響を与えたか
僕が判断する上ですごく参考になりましたし、メジャーリーグの第一線で活躍している素晴らしい選手なので。「こうしたほうがいいよ、ああしたほうがいいよ」とは言われなかったんですけど、いろいろ条件面であったりとか、環境面であったりとか、そういうのを相談させてもらいました。
■今のアメリカの状況をどう感じたか
自分も初めて直接こういう交渉をする場に立ったんですけど、チームもすごく獲得したいと心から言ってくれたと思います。きのう代理人が言っていましたけど、本当に似たようなオファーが多かったというか。でも本当にいい経験になったので、また次のステップにいく上において、すごく自分の野球人生にプラスになったと確信しています。
■東京オリンピックへの思い
こういうチャンスをもらえたと感じています。もちろん、すんなりアメリカに行くことも、またそれも素晴らしい野球人生だったかなと思います。ただ、オリンピックにチャレンジできるっていうのは本当に自分にとってプラスだと思いますし、そもそも去年、東京オリンピックがあったらっていうことを考えると、そこを目標にしていた自分もやっぱりいたので。また新たに目標ができたのは、自分の中では大きいです。
■今年目標とする数字は
やっぱり20勝ですかね、僕の中では。去年もいいペースで勝ち星に関しては重ねられましたけど、助けられた勝利も多かったですし、チームがつないでくれた13連勝っていうのもあったので。個人的な数字は20勝、チームとしては日本一というところです。
■キャンプまでの体の作り方
年末もずっとメジャーの球団と交渉したりとか、なかなか予定が見えない中でほとんど体を動かせていないので、例年よりかはスローペースになるのかなっていう気はしています。ただ、去年も長いシーズンの中でだいぶ後ろがつまってシーズンが終わったので、気持ち的にはすごく疲れましたけど、肉体的にはすごく休めている部分もあります。徐々に上げていければと思います。
■契約について
単年で勝負したいと思っています。これから球団と話し合うと思いますけど、自分の中では1年で勝負して、またチャレンジできればチャレンジして、その後のことはまた考えればいいのかなと思っています。
写真提供:読売巨人軍