クライミング五輪内定 原田ケガもここから
スポーツクライミングのリードジャパンカップが26日から千葉・印西市で始まりました。初日は男子の予選が行われ、オリンピックに内定している原田海(かい)選手(22)が登場しました。
スポーツクライミングは東京オリンピックから取り入れられた新種目で、速さを競うスピード、登った課題数を競うボルダリング、そして高さを競うリードの3種目に分かれています。
26日のリードの予選はAとB、二つのルートがあり、どちらも高さ約14メートルです。
まずBルートから登った原田選手は序盤、難なく課題をこなし、登っていきますが、傾斜約150度の終盤にさしかかると慎重に一つ一つ確かめるように進んでいきます。しかし、あと少しというところで落下。
もう一つのAルートでは腕に疲れが残っていたのか、登る途中に何度も腕を振り、疲れをとるようなしぐさを見せます。Aルートは最大傾斜160度で、またしてもあと少しというところで落下、予選を16位で通過しました。
実は練習があまりできていなかったという原田選手は予選後、1月末のボルダリングのジャパンカップで左薬指の骨にヒビが入るケガをしていたことを明かしました。
「この前、レントゲンを撮ったら、ヒビが入った痕があると言われて」と練習のスケジュールに少し狂いは出たものの、オリンピックに影響はないと話しました。
「いま、体のこととか、トレーニングとか、新しいことを一気に始めている時期で、まだその調整もできていない。(いまの調子は)万全ではないが、これから上がってくる見込みはある」
同じくオリンピック代表に内定している楢崎智亜選手(24)はコンディション不良で欠場しています。