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東海大相模劇的サヨナラで10年ぶり選抜V

2021年4月1日 19:19

◆第93回選抜高校野球大会 11日目(1日・甲子園球場)決勝 東海大相模3×―2明豊

2011年以来10年ぶりのセンバツ優勝を目指す東海大相模(神奈川)と、春夏通じて初の優勝を狙う明豊(大分)との決勝は、1点を争う接戦となりました。

東海大相模は、初戦で好投した石川永稀投手が先発のマウンドにあがり、エース石田隼都投手はベンチから戦況を見守ります。

初優勝を目指す明豊は初回、石川投手の立ち上がりを攻め、4番・黒木日向選手のレフトへのタイムリーで幸先よく先制します。その裏、東海大相模は、3番・小島大河選手のスクイズですぐさま同点に追いつきます。

その後、明豊は、4回1アウト満塁のチャンスを作ると2番・阿南心雄選手がレフトへ犠牲フライを放ち2-1と勝ち越しに成功します。

明豊・太田虎次朗投手の好投の前に2回以降得点を奪えなかった東海大相模は、5回2アウト2塁で4回途中から登板している求航太郎投手が、レフトへ同点のタイムリーツーベースを放ちます。

その後は、両校の投手陣が粘りの投球を見せます。東海大相模は6回2アウト1・2塁とピンチの場面で準々決勝・準決勝と2試合連続完封勝利を収めた、エース石田投手をマウンドにあげます。失点が許されないところで、続くバッターをショートライナーに抑え、エースの意地を見せます。

対する明豊・太田投手は7回、フォアボールなどで2アウト満塁のピンチを迎えますが、ここはレフトフライに抑え、こちらも負けじと得点を許しません。

2-2のまま迎えた9回裏、東海大相模は内野安打とフォアボールで1アウト満塁とサヨナラのチャンスを迎え、初回にスクイズを決めた3番の小島選手が、ショート強襲のヒットで3塁ランナーがホームにかえりサヨナラ。

劇的勝利を収めた東海大相模が、2011年以来10年ぶり3度目のセンバツ王者に輝きました。

―OB巨人原監督が祝福

この優勝を受け、東海大相模OB巨人原辰徳監督は、「チームも非常にまとまっていた。久々に気持ちよく東海大相模高校の校歌を聴いて、ジャイアンツもあやかる」と、母校の優勝に祝福のメッセージを送りました。

写真:日刊スポーツ/アフロ