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競泳・女子200平 渡部香生子2冠で五輪

2021年4月8日 21:34
競泳・女子200平 渡部香生子2冠で五輪

競泳の日本選手権(東京アクアティクスセンター)で8日、女子平泳ぎ200mの決勝が行われ、2015年世界選手権の金メダリスト、渡部香生子選手が派遣標準記録を上回る2分23秒04で優勝し、東京五輪内定を勝ち取りました。

渡部選手はロンドン、リオと2大会連続で五輪に出場していますが、力を出し切れずに終わっていて、「何回もくじけそうになった。悔しさが苦しさより勝っていたから、ここまであきらめずに続けてこられた。今度こそ納得できる大会にしたい」と話していました。

レースは序盤、ロンドン銀メダリストの鈴木聡美選手が引っ張る形になりましたが、渡部選手は100mのターンでトップに立つと、後続を引き離してそのままフィニッシュしました。

レースを終えると「(2分)22秒台を狙っていた。タイムはもう少し行きたかったので、複雑です」と不満げな様子でしたが、内定を決めた喜びを伝えたい人がいるか、と聞かれると言葉に詰まり、涙を流しました。

「コーチと家族。結果がでなくてつらいとき、1番近くで支えてくれた。絶対自分一人では結果は出せなかった。(五輪では)感謝の気持ちを伝えるレースをしたい」

3度目のオリンピックに向けては「次は行くだけではダメだと思っている。メダルを取れるチャンスはある。チャンスを無駄にしないように悔いのないように練習したい」と話しました。

写真:AFP/アフロ