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競泳・池江 五輪選考会は得意種目で決勝へ

2021年4月3日 22:13
競泳・池江 五輪選考会は得意種目で決勝へ

東京五輪の選考会を兼ねた競泳の日本選手権が3日、五輪会場である東京アクアティクスセンターで行われました。

初日に池江璃花子選手(20)が得意のバタフライ100mに登場。前日には「緊張しているが、ワクワクしているという気持ちの方が大きい。チャレンジャーとしてすごくいい経験ができる」と話していた池江選手。今年2月、復帰後初めて100mバタフライを泳いだことを振り返り、「(あの時は)レースでの泳ぎ方がわからず不完全燃焼だった。今回はしっかり練習してきたし、タイムがどこまで出るか自分でも未知の世界。とにかく全力で勝負の世界を楽しみたい」とコメントしていました。

予選ではスタートからトップに立つと、そのまま一度も譲らず、58秒68でフィニッシュ。予選を28人中2位で通過しました。夕方に行われた準決勝では、トップで50mをターンすると、そのままフィニッシュ。タッチのタイミングが合わず、タイムは58秒48でしたが、予選よりもタイムを縮め、全体3位で決勝に進みました。この種目で優勝すれば、派遣標準記録を切っていなくても、メドレーリレーの代表に選ばれる可能性があります。

また、初日に行われた決勝種目は3種目、新たに3人の五輪内定者が出ました。400m個人メドレーでは、既に代表を決めている瀬戸大也選手(26)が優勝。2位には井狩裕貴選手(20)が入り、派遣標準記録を突破したため、代表内定しました。

この種目では、リオ五輪で萩野公介選手(26)が金メダルを獲得しましたが、萩野選手は今大会「五輪で戦える種目を」とエントリーを取り下げ、200m個人メドレーと自由形、背泳ぎで代表獲得を目指します。

女子400m個人メドレーは女子のエース・大橋悠依選手(25)が優勝、17歳の高校生・谷川亜華葉(あげは)選手が2位。ともに派遣標準記録を切ったため、この種目の代表内定を決めました。大橋選手、谷川選手ともに初の代表内定です。

男子自由形の400mは派遣標準記録を切った選手がいなかったため、内定者は出ませんでした。


写真:YUTAKA/アフロスポーツ