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笑顔の池江 日本選手権「偶然でなく必然」

2021年4月14日 20:06
笑顔の池江 日本選手権「偶然でなく必然」

競泳のリレー2種目で東京五輪代表に内定した池江璃花子選手(20 ルネサンス)が14日、オンラインで取材に応じ、時折笑顔を交えながら今の思いを明かしました。

実戦復帰から約8か月。代表選考会を兼ねた日本選手権では出場4種目全てで優勝し、四冠を達成。この結果について池江選手は「あの結果が出たのは偶然じゃなくて必然だと思っていた。タイムが出るような練習をやってきた自信があったと思うので、本当に頑張ってきてよかった」と、充実感を口にしました。

今回の選考会では世界への意識も生まれたと言い、「日本の中で負けるのは今年までと決めていたので、まさか今年勝ったのは驚きだった。『もう2度と日本の中では誰にも負けたくない』という強い気持ちが今回の選考会で芽生えた。今後個人種目で世界と戦い、結果を出して『世界の頂点にまたいつか立てるのか』を意識していくのではないかと思う」と、さらなる高みを見据えました。

リレー2種目で手にした五輪代表権については、「リレーが個人的には好きで、一番力を発揮できる種目。自分は(タイムを)あと1秒上げるつもり。ひとりひとりが頑張るのは大切だけど、チームに余力を残すというか、頼ってもらう存在になりたい」と、リレーメンバーを引っ張る意欲を示しました。

東京五輪まではあと100日。「今は大変な時期だけど、勇気を与えたい、スポーツの力を広めていきたいと思った。五輪の舞台でいかに自分の名前を残すことができるか、強いアスリートでいるために自分が『この選手みたいになりたい』と思ってもらえるようになっていきたい」と話し、「可能性はいくらでもあると思う。ここまで戻ってこられた希望を、つらい思いをしている方たちにどんどん伝えていきたい」と、池江選手だからこそ伝えられる思いを大舞台で表現することを誓いました。

写真提供:日本水泳連盟