試合無失点でV レスリング向井が初優勝
レスリングの全日本選抜選手権大会最終日の30日、グレコローマン82キロ級の試合が行われ、自衛隊体育学校の向井識起選手が初優勝を飾り、10月の世界選手権への切符を手にしました。
今大会、3試合すべて無失点で勝利した向井選手は試合後「うれしいです」と一言。「スタンド(立技)とグラウンド(寝技)でどちらでも点を取りに行くということを意識してやっていたんですが、失点がなく、攻めることが出来てよかった」と話したものの「グラウンドが決まっていればテクニカルフォールを決めれられたなというところもあった。グラウンドが弱いなというのが反省点です」と次に向けた課題も口にしました。
向井選手は、今年4月に行われたアジア選手権で銅メダルを獲得し、将来日本のグレコローマン重量級を背負って立つことが期待される21歳。
父の孝博さんはグレコローマンの選手として1984年のロサンゼルス五輪と1988年のソウル五輪に出場しています。父に続いて五輪出場を狙う向井選手。10月の世界選手権で好成績を狙います。「どこまで自分のレスリングができるかを試しつつ、結果にこだわってやっていこうと思います」