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【バスケW杯】“日本の大黒柱”渡邊雄太 代表引退をかけ悲願の勝利へ

2023年8月21日 6:00
【バスケW杯】“日本の大黒柱”渡邊雄太 代表引退をかけ悲願の勝利へ
バスケ日本代表・渡邊雄太選手
8月25日(金)に開幕するバスケットボールワールドカップ。世界ランク36位の日本代表は東京五輪で銅メダルを獲得したオーストラリア(世界ランク3位)や、強豪ドイツ(同11位)、フィンランド(同24位)と同じグループEで戦います。“死の組”とも評されるグループで世界に挑む日本代表の全選手を紹介。今回は渡邊雄太選手です。

日本人史上2人目のNBA選手でもある渡邊選手は香川県ののどかな町で育ちました。父・母・姉ともに元バスケ選手のバスケ一家で、渡邊選手も4歳からバスケットボールを始めました。幼少期からめきめき頭角をあらわし、地元の強豪・尽誠学園高校に進学。2年次には身長192cmにまで成長、16歳ながら日本代表候補に選出されました。

大学からはアメリカのジョージ・ワシントン大に進学。英語がしゃべれなかった渡邊選手にとっては厳しい環境でしたが、学業と競技を両立。在学中にNBAからのドラフト指名はなかったものの、卒業後はNBAの下部リーグでプレー。そして2018年、ついにグリズリーズでNBAデビューを果たしました。

それから5シーズンにわたり世界最高峰のリーグでしのぎを削ってきた渡邊選手。その武器は3ポイントシュートの成功率の高さと献身的な守備。今季はイースタン・カンファレンスの強豪ネッツで58試合に出場し平均出場時間は16.0分、平均得点は5.6、3ポイント成功率は44.4%といずれもキャリアハイを記録。3ポイントシュートを100本以上放った選手の中ではチームトップの成功率を残しました。そして6シーズン目を迎える来季は、日本人初のNBA選手・田臥勇太選手もプレーしたフェニックス・サンズでプレーすることも決まりました。

私生活では香川愛にあふれた渡邊選手。地元に帰ると落ち着くと話します。そして好きな食べ物はもちろん、ご当地名物のうどん。人生最後に食べたいものは、鍋と“しめのうどん”と語るほど。

その渡邊選手はW杯に並々ならぬ決意で挑みます。「自分がリーダー的な立場としてチームを勝たせていくという存在になっているが、大きな国際大会では前回のW杯で5連敗、東京五輪で3連敗ということが続いている。中心としてやっていかなきゃいけない選手としてはそこの責任は果たさなければいけない。今回もまた連敗するようなことがあれば、自分は代表のユニホームを脱ぐつもりでいる。勝てない選手がずっと上に居続けてもしょうがないので、早く世代交代した方がいい。それだけ今回の代表にはかけている」

渡邊選手がリーダーとして、悲願のW杯勝利を手にするその瞬間を日本のバスケファンも心待ちにしているはずです。注目の開幕戦、相手は強豪ドイツ。渡邊選手がどんな活躍を見せてくれるのか、注目です。

▽日本の1次ラウンド組み合わせ
8月25日(金) 日本×ドイツ
8月27日(日) 日本×フィンランド
8月29日(火) 日本×オーストラリア
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