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池江璃花子 100mバタフライで優勝も代表内定ならず「この試合が全てじゃない」

2022年3月5日 21:00
池江璃花子 100mバタフライで優勝も代表内定ならず「この試合が全てじゃない」
100mバタフライで優勝も世界選手権への代表内定はならなかった池江璃花子選手(写真:松尾/アフロスポーツ)
競泳・国際大会日本代表選手選考会第4日目(5日、東京辰巳国際水泳場)

東京オリンピック代表の池江璃花子選手が、本命種目の女子100mバタフライ決勝に出場。

世界選手権の代表に内定するためには、決勝で派遣標準記録57秒79をクリアした上で、2位以内に入ることが条件でした。

57秒89のタイムで優勝しましたが、派遣標準記録には0.1秒及ばず。6月からハンガリー・ブダペストで開催される世界選手権の個人種目での代表内定とはなりませんでした。

個人での代表権獲得を目指し挑んだ今大会、池江選手は2日の50mバタフライ、4日の100m自由形でも派遣標準記録を突破できず。個人種目での代表内定を逃す結果となりました。

レース後池江選手は「自分の中ではもちろん、個人で代表を取るつもりでここ数か月やってきたし、その結果がついてこなかったのにもたくさん原因があると思うが、今回(の結果)が全てじゃないと思っている」とコメント。

その上で、「この試合で結果を出すことが全てじゃなくて、“自分はパリでメダルを取るため、パリで活躍するためにこの試合に出ている”という気持ちを持って、この試合にも臨んできている」と2年後に迫ったパリオリンピックへの強い思いを明かしました。

大会中には「去年から全く成長していない。この1年間頑張ってきたのになぜだろう」と涙を流す場面もあった池江選手。

改めてそのことについて聞かれると「練習でも去年とは全然違うレベルの違うタイムで泳いでいたり、昔と変わらないくらいの泳力で泳げるような練習もあったり、そういう練習を積んできて、成長していないはずがないのに、あの時はすごく気持ちがきつくて。あんまり自分を否定しすぎないようにしないと、と今回の試合は感じました」と振り返りました。

また「今回は選考会なのでタイムにとらわれた試合ではあったが、しっかりこの試合を反省点というか、ひとつの転機に。自分にとっては今まで経験したことのない苦しい経験ではあったので、それがきっと自分のこれからに生きてくるんじゃないか」と前を向きました。

大会終了後、選考委員会が開かれ、日本水泳連盟の梅原孝之委員長が「世界選手権に女子メドレーリレーを派遣しない」との方針を明らかにしました。これでリレー種目も含めて、池江選手の世界選手権出場の可能性はなくなりました。
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