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「今日はやけ酒・・・」“かなだい”悲願の初優勝もラストの転倒悔やむ

2022年12月24日 19:30
「今日はやけ酒・・・」“かなだい”悲願の初優勝もラストの転倒悔やむ
全日本フィギュアで初優勝したアイスダンスの村元哉中選手(左)・高橋大輔選手(右)写真:西村尚己/アフロスポーツ
◇全日本フィギュアスケート選手権第3日(24日、大阪)

アイスダンス、村元哉中選手・高橋大輔選手の「かなだい」カップルが合計186.61点で全日本選手権初制覇を果たしました。

フリーダンスでは「オペラ座の怪人」の曲を使用。会場を魅了する演技で、技ごとに拍手が起こりました。しかし演技が終わる直前、最後のリフトで高橋選手がバランスを崩し、転倒というアクシデント。それでも、演技を終え頭を抱える高橋選手に、会場のファンからは温かな拍手が送られました。

そしてフリーダンスの得点は108.91点でトップ、リズムダンスと合計186.61点で全日本選手権初優勝を果たしました。フリーダンスの転倒で2点の減点がありながらも、2位と10点以上の差をつけ圧巻の勝利でした。

「目標の優勝ができてすごくうれしいですが、最後の最後でミスをしてしまってちょっと残念。それまでは演技もすごい落ち着いて滑れていたので」と村元選手。

一方、この日を「最高のクリスマスイブにしたい」と意気込んでいた高橋選手は、「最後(のミス)はほとんど僕なので、やってしまったなと。なのでめちゃくちゃ喜びたかったですけど、失敗の方にとらわれてしまって・・・今日はたぶん寝られないですね」と苦笑い。「今日はやけ酒をしようかなと思います」と話しました。

転倒の場面は「上げたときに上げきれず、踏ん張ったんですけど、最後におろした時にちょっと持っていかれたというか。それで引っかかってしまってこけてしまったという感じ」と説明しました。

また、高橋選手は全日本選手権の男子シングルで過去5度の優勝経験があり、これで史上初めてシングルとアイスダンス、2種目での優勝となりました。「36歳になっても進化できる。自信がついたシーズン」と今季を振り返りました。

一方の村元選手も過去に3大会連続優勝を経験。今回は自身5大会ぶり4度目の優勝。「全日本に戻ってこられたのもパートナーがいないとできない。大ちゃん(高橋選手)に感謝しています」と話しました。