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大八木弘明総監督が教え子たちの成長を感じたワケ 駒大出身の西山&其田が日本人ワン・ツーフィニッシュ

2024年3月4日 6:30
大八木弘明総監督が教え子たちの成長を感じたワケ 駒大出身の西山&其田が日本人ワン・ツーフィニッシュ
レース後、西山雄介選手の力走をたたえる駒澤大学の大八木弘明総監督(C)東京マラソン財団
東京マラソン2024(3日、東京都庁~東京駅前=42.195キロ)

駒澤大学陸上競技部の大八木弘明総監督が、東京マラソンで力走した教え子たちをねぎらい、その成長に笑顔をみせました。

パリ五輪日本代表選考を兼ねる東京マラソンが3日に号砲。西山雄介選手(29、トヨタ自動車)が2時間6分31秒で9位、其田健也選手(30、JR東日本)が2時間6分54秒で11位。ともにパリ五輪代表最後の1枠はつかめませんでしたが、駒澤大学出身の2人が、日本人ワン・ツーフィニッシュしました。

去年、28年間指導した監督の座を勇退。新たに総監督に就任し、この日は卒業した教え子に声援を送り、レース後に選手たちを探し回りました。

イスに座り落ち込む西山選手を見つけると、「今度は世界選手権(2025年)が地元であるからしっかり頑張れよ。よく頑張ったよ、よく頑張った」と背中をたたきながら、力走をねぎらいます。

西山選手は、20キロ手前で転倒。それでも五輪選考の重圧もかかるレースで、粘り強く走り、自己ベスト1分以上更新しました。

アクシデントにも動じず走り続けた西山選手について、「転倒しながら、よく日本人トップになったなって。ああいうところではもうダメだって思って遅れていくところを、自分にいい聞かせながら走ったのかな。人間的に成長してきたのかなと思いました」と目を細めました。
一方、西山選手に次ぐ日本人2位に入った其田選手は、細谷恭平選手(28、黒崎播磨)とのデッドヒートを制し、1秒差で先着。

レース後の其田選手をみつけた大八木総監督は「今度は世界選手権(2025年)が地元だ。もう一回頑張れ。スタミナつくって頑張れ!」と声をかけ、ラストの競り合いに勝ったことを聞くと「おお!よしよし!ワン・ツー、オッケー!ご苦労さん」と笑顔でたたえました。

同じ駒澤大学出身の田澤廉選手(23、トヨタ自動車)と青森山田高校の先輩である其田選手は、去年の世界選手権マラソン代表に選出。教え子の最後まで諦めない姿勢には、「母校の青森山田の田澤が世界選手権に行ったから、悔しくて自分も出たいと。彼も負けず嫌い」とその人柄を話し、「マラソンのトレーニングをやって人間的にも成長してきた」と笑みがこぼれます。

2人はパリ五輪代表こそつかめませんでしたが、「みんな、まじめですよ。私とは違う(笑)」と笑顔で成長を喜びました。

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