アメリカ野球殿堂入りを果たしたイチロー氏は日本時間24日、記者会見に参加し、野球の魅力とプロ野球選手を志す子どもたちに向けてメッセージを語りました。

イチロー氏は、まず野球の魅力について「これはプロ野球選手になるとなかなか経験ができないことになるんですけど、一つの目標に向かってみんなで力を合わせて頑張るというのは、生きていくうえですごく大事なことだと思います。一人では当たり前ですけど、生きていけないし、生きていたって面白くもない。仲間がいてくれるから頑張れたり、面白かったり、楽しかったりするわけですよ。そういう要素がチームスポーツである野球には確実にあります」とコメント。

さらに「ある一定のレベルに達すれば、もちろん結果を残さなくてはいけなくて、ある種楽しいだけではなくなるんですけど、だからこそ壁が現れたときに、それを越えていこうとするエネルギーが生まれる。これは野球の大きな魅力の一つです」と真剣な眼差しで熱く魅力を語りました。

続いて、プロ野球選手を志す子どもたちに向けては「一歩ずつ進んでほしいです。今の高校生はMLBでプレーすることが夢だという選手が沢山います。僕は実際日本でプロ野球選手としてプレーしていても、それは見えてこなかったなかなか。それが高校生からMLBにいくんだと大きな夢を描いている。でもそこに行くにはコツコツと、一歩ずつ進んでいかなければいけない。大きな成果を上げるには、一気にそこに到達するすべはないということは知って欲しい。地道に一歩ずつ進んでほしい。僕から一言あるとすればそれですね」とメッセージを伝えました。

イチロー氏はこれまでにも、高松商業高校野球部を指導したり、「イチロー選抜 KOBE CHIBEN」のメンバーとして高校野球女子選抜と対戦したりと、野球に関わる子どもたちとのふれあいを重視してきました。