“二刀流”土田和歌子「満足」マラソン4位
◆東京パラリンピック大会最終日・女子マラソンT54(車いす)
初出場から27年、今大会が夏冬合わせて8度目のパラリンピック挑戦となった46歳の土田和歌子選手。大会最終日に行われた女子マラソンT54(車いす)に出場し、メダルには届かなかったものの、シーズンベストとなる1時間38分32秒の好タイムで4位入賞を果たしました。
スタート直後から2位集団に位置し、フィニッシュタイムは金メダリストと21秒差、銅メダリストとは16秒差と、最後まで粘りの走りを見せた土田選手。レース後のインタビューでは、「メダルには及ばなかったが、4位というかたちで終えられたことは非常に満足」と語りました。
8月29日のトライアスロンにも出場し、結果は9位。“二刀流”で臨んでいた今大会について「『2競技の魅力を伝えたい』という思いがあった。自分の可能性を引き出せたかなと思う」と語った土田選手。「地元・東京で、多くの子どもたち、前を見られないでいらっしゃる人たちに、何か後押しできるものを残したい思いで走らせていただいた」と、自国で行われたパラリンピックへの思いを話しました。
また、土田選手とともに出場した31歳の喜納翼選手は7位入賞。「力の差が大きくて、後半までついていくことができなかった」と悔しさをにじませながらも、「すごく特別な大会だなと開催前から思っていた。『ありがとう』という言葉がしっくりくる大会だったかなと思う」と、自身初のパラリンピックを振り返りました。
写真:アフロスポーツ