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体操・橋本 個人総合&鉄棒の2冠へ好発進

2021年10月20日 18:05
体操・橋本 個人総合&鉄棒の2冠へ好発進

◇体操 世界選手権男子予選(20日、福岡・北九州市)

予選に東京五輪で2つの金メダルを獲得した橋本大輝選手が出場し、個人総合で88.040の得点を出し、暫定トップ(5班終了時点)で決勝進出へ大きく前進しました。

午前9時20分スタートと、普段の国内大会よりも早い時間で始まった男子予選。橋本選手は最初の種目のゆか、2種目目の鞍馬をミスなく演技を終えます。

しかし、3種目目の吊り輪では途中の力技が不認定になるなど、13.333と、点数が伸びませんでした。それでも続く4種目目の跳馬では大技「ロペス」を完璧な着地で、15.066の高得点を出します。5種目目の平行棒、最終6種目目の鉄棒でも高得点を叩き出し、個人総合で88.040、暫定トップ(5班終了時点)につけました。

試合後、橋本選手は「ゆかと鞍馬のリズムが良かった。吊り輪が終わった後の跳馬から立て直して、6種目通せたことが良かった。決勝はもう少し完璧な演技を求められると思うので、そこをしっかり修正していきたい」とコメント。

そして4種目目の跳馬から立て直すことができた理由について「試合は何が起こるか分からないので、『しっかり切り替えなきゃいけない』と、思ったのと同時に『これ(跳馬)から試合をやる。跳馬からまた1種目目だ』と切り替えて心がけたのが、最後まで集中してできた」と話しました。

決勝に向けては、「まずは2日後の個人総合決勝に向けて明日しっかり調整して、ベストを出せるようにしていきたい。ライバルが多く頂点を狙ってくる選手がいると思うので、その中でも自分の演技に集中して、自分のことだけ考えていけば、おそらくできると思うので、後は焦らずしっかりと調整していきたい」と話しました。

橋本選手は種目別の鉄棒でも暫定トップ、さらにゆか(暫定3位)、鞍馬(4位)、平行棒(4位)、鉄棒(1位)でも決勝進出(上位8位以内)の可能性を残しています。個人総合の決勝は22日、種目別の決勝は23・24日に行われます。


写真:YUTAKA/アフロスポーツ