現役引退 巨人・亀井善行「僕らしい」最後
◇セ・リーグCSファイナルステージ第3戦 ヤクルト2―2巨人(12日)
今季限りでの引退を表明していた巨人の亀井善行選手は「2番レフト」でスタメン出場。
3回1アウト1塁で迎えた第2打席にはヤクルト金久保優斗投手の直球をライト前へ運び、チャンスを広げました。
「いい当たりではなかったんですけど、今年こうやって芯で捉えきれなかったっていうのが、もう今年ずっとだったけど、(僕)らしいっちゃらしいヒットだったのかな。最後1本出て、ホッとしています」
試合後、取材に応じた亀井選手はまず監督を始め、チームへの感謝を述べました。
「最後までこうやって1軍にいられたこと、本当に監督、コーチに感謝しています。最後もスタメンで出させてもらって、何とかヒットも打てた。結果的には残念でしたけど、いい終わり方じゃないですけど、満足いく終わり方だった」
試合前の円陣では「負けてもうたら、俺、終わってまうから。頼みます。俺自身も、頑張るので。何とか1勝、意地見せましょう!さあ行こう」と後輩たちに発破をかけた亀井選手。
「負ければ、最後の試合になるわけだから。1試合でも野球をやりたい気持ちでやっていた。この1年ずっと悩みっぱなしで、葛藤しながらも悩みながらもやってきた。最後、なんとか楽しんで終わりたいなという気持ちがあった。まぁ、チーム的にも苦しい状況で、楽しいとかいえないけど・・・17年間よくやってこれたな」と、17年間の現役生活を振り返りました。
神宮球場を去る亀井選手には両チームのファンから「ありがとう」という声が送られました。