オリックス中嶋監督日本一へ「普通にやる」
◇「日本シリーズ2021」監督会議(19日、大阪)
20日の第1戦に向けて、オリックスの中嶋聡監督が会見を行いました。今回、4年ぶりに予告先発が行われないことが決まりましたが、中嶋監督は「別に片っぽがやってもいいでしょ、面倒くさいじゃん。山本よ」と、今シーズン18勝のエース山本由伸投手を指名することを明言。日本一の戦いへは「普段通りやる」ことを強調しました。
以下、主な一問一答。
――CSファイナルステージが終わって1週間。チームはどんな準備をしてきた?
「変わらず、特別なことをしたわけではありません。普段通りやりました」
――投打のポイントは?
「ポイントは全部だと思います。打つ方ももちろん全部ですし」
――掲げてきた「全員の野球」ということ?
「変わったことはできませんので、今更。普通にシーズン中の戦い方から始まると思います」
――ヤクルトの印象は?
「打力は、元々そういうチームですし、走りももちろんありますし、中継ぎ、後ろ、非常に良い投手がそろっています。本当にいいチームだと思います」
――ヤクルトとの日本シリーズ。監督は26年前に選手として対戦し、オリックスは敗れた。リベンジの思いは?
「その時とは全く違いますし、だいぶたってますので。そういうつながりはありません」
――その時は「仰木マジック」というオリックスの野球と、ヤクルトの「ID野球」というところでも注目された。仰木監督から、短期決戦で感じた部分や、印象に残っている部分は?
「短期決戦だけで言われたら、結局負けたので分からないです」
――ヤクルトを率いるのは、その時戦った高津監督。同級生でもあり、野村野球を引き継ぐ存在。高津監督はどんな存在?
「確かに同級生ですけど、高津監督とやるわけではない。ID野球、マジックとか言われますけど、それすら何なのか分かっていない。普通にやりたいと思います」
――クライマックスシリーズは共に無敗。初戦の意味合いは?
「日本シリーズに出る選手、初めての選手しかいないので緊張するでしょうけれども、普段通りに入れたら良いでしょうし、緊張するなら思いっきり緊張すればいいでしょうし、それをどう立て直すかだと思うので。楽しんでほしいと思います」
※能見篤史投手兼任コーチと増井浩俊投手らが、別の球団で出場経験あり
――日本一への意気込みを
「もちろん勝ちたいですし、みんなと喜びたいと思っています。全力で1試合1試合戦っていきたいと思います」
――第1戦はホームゲーム。ファンへメッセージを
「変わったことはできませんので、普段通りの元気な野球を見せたいと思います。別にチャンピオンという気もありませんので、向こう(ヤクルト)は日本シリーズに慣れているというか、経験した人たちがいますので、こっちは完全なるチャレンジャー。そこに挑戦していきたいと思います」
――ヤクルトは先発予告をしないが?
「うちは、やるよ。別に片っぽがやってもいいでしょ?面倒くさいじゃん。山本(由伸)よ」
――山本投手に期待することは
「万全にいってくれたらいい、それだけです」