J1湘南の監督「衝撃は計り知れない」
サッカーJ1湘南の山口智監督が25日に取材に応じ、急性うっ血性心不全のため、23歳で急逝したオリベイラ選手についてコメントしました。
「正直、いまだに信じられないし、受け入れられない。その衝撃は計り知れないし、言葉では言い表せない出来事」と胸の内を明かしました。
関係者によると、21日の練習では、元気な様子で練習に参加していたというオリベイラ選手。
22日はオフで、23日に練習へ姿を見せなかったため、スタッフが同日午前10時過ぎに自宅へ行ったところ、室内で倒れているのを発見。その後、死亡が確認されたといいます。
「陽気で常に前向きな選手だったし、サッカーに対する、熱い思いを感じていました」
オリベイラ選手についてこう語った山口監督。
「日本で成功したいと彼も言っていたので、常にサッカーに向き合っていたなというのは、自分自身も勉強させていただいていた。考えさせられたことが大きい」と話しました。
また、最後のお別れをするときに「彼の思いを受け止めて、選手にやってもらうという約束はしてきた」と明かしました。
27日には、J1残留争いをしている徳島戦を控えるなか「やらないといけない。選手たちに受け入れろとは言えないけど、彼の思いを背負ってやることはできる」と続けました。
「悲しみや、いろんな感情はあるけど、とにかく次の試合に向けて出来ることを今やっているし、さすが湘南だなと思えるような試合をしたい。自分自身を含めて、強い気持ちで向かいたい」とオリベイラ選手の思いを背負い、J1残留を決めることを誓いました。
また、突然のチームメートとの別れに、DF岡本拓也選手は「非常に難しい状況ではありますし、気持ちの整理がつかないところもありますけど、みんなピッチにたったら集中してトレーニングしています」と現在のチーム状況を明かしました。
「ロッカーも近かったので、とくにブラジル人3選手と、ロッカーで和気あいあいと話しているのが印象的」
「ルヴァンカップのFC東京戦で、ウェリントン選手が点を決めた時に、喜び合えたのはすごく印象に残っています」と話しました。
そして、徳島戦に向けて「僕たちにとっても、すごく負けられない試合なので、本当に気持ち込めて戦いたいと思います」と意気込みました。
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