山田愛乃 身長8センチアップで演技も成長
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◇新体操 全日本選手権 女子・個人総合最終日(28日、群馬・高崎市)
初日(27日)の2種目をトップで終えた2018年のユース五輪代表・山田愛乃選手(18)が、4種目の合計得点で争う個人総合に出場。
山田選手はユース五輪に出場した2018年(当時15歳)から3年間で8センチ身長が伸び、新体操選手にとっては高身長の170センチに。長い手足と恵まれた体形で行う雄大な演技が武器で、パリ五輪期待の選手です。
最終日となる28日、最初の種目のリボンでは、演技終盤にリボンを落とすミスが出てしまい、17.650と、点数が伸びません。
それでも続く最終種目のクラブでは、手具を投げながら2回以上の回転を行う「リスク」を次々と成功させます。安定した演技で、この種目全体トップの23.050を出した山田選手。初日の得点と合わせ、合計83.650で、個人総合初優勝を飾りました。
さらに種目別でも、4種目中3種目(フープ・ボール・クラブ)で優勝、個人総合・種目別を合わせ“4冠”に輝きました。
試合後、山田選手は「本当にすごいうれしい気持ちでいっぱい。今まで全日本であまりいい結果が残せてなかったり、最後の試合であまりいい演技ができた思い出がなかったので、4種目やり切って優勝することができて本当にうれしい」と優勝の喜びをかみ締めました。2018年から3年間で8センチも身長が伸びたことについて聞かれると「演技に迫力が出てくるようになったし、その体を使って演技の表現とかバリエーションが増えた」と、身長のアップが自身の演技の成長にもつながったことを話しました。
期待されるパリ五輪については「オリンピックに出ることは本当に大変なことだと思うけど、私も絶対出たいと思っているし、オリンピックに向けて日々練習を積んで1つ1つの試合で成績を残して頑張りたい」とオリンピックへの強い思いを話しました。