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高校サッカー大分 中津東7年ぶり全国へ

2021年12月12日 17:00
高校サッカー大分 中津東7年ぶり全国へ

第100回全国高校サッカー選手権大会は12月28日に開幕します。大分代表・中津東は28日の開幕戦で関東第一(東京B)と対戦。大分県大会決勝を振り返り、全国での戦いを展望します。

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全国高校サッカー選手権で大分県勢が初めて全国大会に出場したのは昭和34年。当時の中津東高校でした。この頃は県大会優勝後、東九州大会に勝利しなければ全国切符が手に入りませんでしたが、九州の強豪を押しのけて、中津東や中津工業(生徒数の増加で中津東から誕生)、そして大分工業といった名前が並んでいました。

その後は大分鶴崎や情報科学、そして90回大会で県勢初のベスト4に輝いた大分高校…と、時代と共に優勝校が移り変わってきました。近年はベスト4に勝ち上がるチームが固定されておらず、どの高校にも優勝のチャンスがある大分県大会です。

こうしたなか100回大会の決勝は、7年ぶり5回目の優勝を狙う中津東高校(準決勝まで4試合9得点2失点)と、29年ぶりの優勝に王手をかけた古豪・大分工業(準決勝まで4試合27得点無失点)が激突。伝統の堅い守備から状況に応じた多彩な攻撃が特徴の中津東と、攻守の切り替えとパスサッカーを主軸とする大分工業は両チームともに持ち味を発揮し、非常に見ごたえのある試合となりました。

試合は序盤、パスを回す大分工業のペースで進みましたが、中津東の守備が固く、いい形でシュートまでは打たせません。一進一退の攻防が続くなか、試合が動いたのは後半16分。中津東のボランチ6番・中島柊選手の裏へのパスに反応した11番・吉岡流星選手が倒されPKを獲得。そのPKを中島選手が沈め先制に成功。

その後、後半のアディショナルタイムに吉岡選手が敵陣深くで出したラストパスを8番・今池宙斗選手が流し込み、2-0で中津東が100回大会の全国切符を手にしました。

試合後、村本輝主将は「全国大会は7大会前のベスト16を超えるチーム史上最高成績を残したい」と意気込みました。中津東イレブンは東京の国立競技場での開幕戦に臨みます。

(取材・文 高校サッカー選手権民放43社/テレビ大分)

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