大分・片野坂監督ラストマッチ天皇杯決勝へ
◇サッカー天皇杯決勝 浦和-大分(19日14時KO、国立競技場)
ファイナルを戦える
大分トリニータの片野坂知宏監督が18日、天皇杯決勝の前日会見に臨みました。退任が決まっており、この試合が大分でのラストマッチになる指揮官は「サポーターも力を貸してくれると思うし、その期待に応えられるように思いっきりプレーしたい」と意気込みました。
2016年に大分の指揮官に就任した片野坂監督。当時J3にいたチームを就任1年目でJ2に昇格させると、18年にはJ1昇格。さらに19年にはJ1優秀監督賞を受賞するなど、その優れた手腕でチームを6年間率いてきました。しかし今季はJ2降格が決まり、退任を発表。この天皇杯決勝が、指揮を執るラストマッチとなります。
その監督に「勝って恩返しがしたい」と話すのが、決勝進出の立役者の1人、GK高木駿選手です。J1王者・川崎フロンターレとの準決勝ではビッグセーブを連発。さらにPK戦でも活躍し、勝利に導きました。
守護神は「本当に素晴らしい人だと思っているし、ここまで大分トリニータを率いてくれたのは選手として感謝している。チーム全員で優勝をつかみ取りたい」と恩師への思いを胸に、勝利を誓いました。
慕ってくれる選手たちと臨むラストマッチへ向け片野坂監督は、「いろんな思いがある。注目される公式戦最後の試合で、ファイナルを戦えるという幸せを感じている。選手が臆せずプレーできるか、躍動できるかが大事だと思う。浦和も阿部選手の引退だとか、退団される選手がいる中で勝って終わりたいという思いは我々と同じだと思う。そういうぶつかり合いもまたサッカーの醍醐味。勝てるゲームができるように集中してやりたい」と決意を語りました。
写真:アフロ