高校サッカー東京 堀越のキーマンは双子
12月28日(火)に開幕する第100回全国高校サッカー選手権。8大会ぶりに国立競技場が高校サッカーの「聖地」として帰ってきます。今大会は国立競技場で開幕戦と準決勝・決勝の4試合が行われます。
東京A代表の堀越は2大会連続4回目の出場。前回大会、青森山田(準優勝)に敗れるも過去最高のベスト8入りを果たしました。今大会の初戦は29日(水)駒沢陸上競技場で高知との対決です。ベスト4進出、そして国立競技場での戦いへ。堀越のチームの特長、そして注目選手を紹介します。
■ボトムアップ理論による組織作り
堀越はトップダウンではないボトムアップ理論を2012年から導入しています。佐藤実監督がチームマネージメントして土台を作った上で、戦術模索・メンバー選考から映像分析・練習メニュー作りまで選手が主体となって行っています。
■キーマンは宇田川瑛琉(えいる)&侑潤(あうる)
堀越サッカーの鍵を握るのは、ボトムアップ理論を実践するにあたり決定権をもつキャプテンのMF宇田川瑛琉(えいる)選手です。宇田川瑛琉選手がボランチのポジションでチームを俯瞰し、戦術・交代などを監督に提案します。そしてもう一人のキーマンがDF宇田川侑潤(あうる)選手です。この二人は双子の3年生で、兄の瑛琉(えいる)選手は堅実なプレーで攻撃を組み立てる一方、弟の侑潤(あうる)選手は空中戦の強さで守備陣を統率します。
名前の由来はそれぞれ、母親のお腹のなかの左側にいたからLeftの頭文字『L』から『えいる』、右側にいたからRightの頭文字『R』から『あうる』。そんな2人は小学6年生の頃、レジスタFC(埼玉)で全日本少年サッカー大会(現・全日本U-12サッカー選手権大会)を優勝しています。それは2015年12月29日のこと。
双子での歓喜からちょうど6年、今月29日に宇田川兄弟は再び全国制覇に向けた旅をスタートさせるのです。
「チームとして国立競技場を目指すというのはチームで共通意識がある。そこを目指しつつ、キャプテンとして目の前の一戦一戦を大事にしたい。侑潤(あうる)と団結して、チームとしても団結して頑張っていきたい」と瑛琉(えいる)選手はコメント。侑潤(あうる)選手は「2人でピッチに立てることに感謝しながら、大学では別々の道を歩むので最後にいい思い出として後悔しないような選手権にしたいと思う」と話しました。
※写真は左(L)が宇田川瑛琉(えいる)選手、右(R)が侑潤(あうる)選手
(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/日本テレビ)