【W杯優勝】“神の子”メッシד英雄”マラドーナ 母国を世界一に導いた2人のW杯成績とは
カタールW杯は現地18日に決勝戦が行われ、アルゼンチンが前回王者フランスをPK戦の末に破り優勝。36年ぶり、通算3度目の世界一となりました。
アルゼンチンが最後にW杯を制した1986年大会では、“英雄”ディエゴ・マラドーナさんが「神の手」「5人抜き」など後世に語り継がれる伝説を残し、チームをけん引しました。それから36年の時を経て迎えたカタール大会では、“神の子”リオネル・メッシ選手が期待に違わぬ大活躍を見せ、母国に栄冠をもたらしました。
それぞれ10番を背負い、エースとして君臨した2人。今回、各選手がW杯で残した偉大な成績を比べました。
◇大会成績を比較
マラドーナ(86年) 5ゴール 5アシスト
メッシ(22年) 7ゴール 3アシスト
メッシ選手は、今大会、全7試合フル出場し、7ゴール3アシストを記録。大会を通じてチームがあげた15ゴールのうち、3分の2にあたる10ゴールに直接関与しました。
一方、86年大会のマラドーナさんは5ゴール5アシストをマーク。メッシ選手と同じ10ゴールに関与し、当時14ゴールをあげたチームの約71%の得点に関わっていました。
2人とも、優勝チームの半分以上のゴールを生み出すプレーで、各W杯で大会MVPに選出。まさに「メッシの大会」「マラドーナの大会」と呼ばれるにふさわしい大車輪の活躍を見せました。
◇W杯代表通算成績を比較
マラドーナ 3大会 21試合 8ゴール
メッシ 5大会 26試合 13ゴール
メッシ選手は、当時19歳で臨んだ2006年ドイツ大会から5大会連続で出場。出場試合数は史上歴代最多の26試合、得点数はアルゼンチン代表選手の最多記録となる13ゴールをマークしています。さらにアシストではW杯5大会すべてで積み重ねた唯一の選手になるなど、92年の歴史を持つW杯に刻まれた、様々な記録を更新しています。
対するマラドーナさんは、1982年のスペイン大会から3大会連続で参戦。21試合に出場し、得点数はアルゼンチン代表選手歴代3位タイの8ゴール、アシストはブラジルのペレさん、イングランドのデビッド・ベッカムさんと並んで3大会連続でマーク。メッシ選手に数字では上回られているものの、W杯史のなかでもトップレベルの成績を残しています。
“マラドーナの後継者”と期待されキャリアをスタートするも、なかなかW杯トロフィーに手が届かなかったメッシ選手が35歳にして悲願のタイトルを手にしました。
SNSでも「ディエゴ・マラドーナもきっと空から見てるはず!」「メッシがマラドーナを記録的にも越えた!」「名実共にマラドーナを超え伝説となったメッシおめでとうぉぉぉぉ!」と、ファンが多くの賛辞を送っています。