【エックスゲームズ】ライバルは世界ではなく日本 “鬼姫”の素顔は中学3年生
■エックスゲームズ 招待の知らせは、まさかのDM
この大会は招待制という限られた選手しか出場することのできない大会なのですが、その知らせは現代らしい方法で届いたと言います。
草木「ある方からインスタグラムのダイレクトメールが届きました。それが大会への招待で、やばー!って、めっちゃうれしかったです。五輪とも違う、スケーターにとっては世界最高の大会だと思っています」
去年、日本で初開催されたエックスゲームズ。当時、日本選手権と日本オープンで優勝していた草木選手でしたが、悔しい思いでライバル達を見ていました。
草木「もしかして出られるかなって思っていたけど、国際大会に出場したことがなかったので招待されませんでした。実際に大会に招待された世界のトップ選手を見たら、自分はまだまだだなと感じました」
それから1年がたち、2月の世界選手権では初出場で4位。海外でも実績を残した結果、エックスゲームズ初出場をつかみました。その草木選手の持ち味は、スピードと高さのあるエア。その武器を生んだのが地元・茨城にある通称「深ボウル」です。
お椀状の複雑な地形などを滑るパーク種目。国際大会の基準は、深さ2.4メートルですが、草木選手が練習をつんだ「深ボウル」は深さ3.0メートルと、まさに崖のような怖さもあり、男性スケーターでも怖くて滑れないと言います。その「深ボウル」でスケートボードを乗りこなす当時小学生の草木選手は、地元で“鬼姫”として知れ渡りました。
草木「草木ひなのではなく、“鬼姫”が知れ渡っていてうれしい。深ボウルでの練習があるから今のスタイルができた。スピードを出した練習で、エアの高さや着地の完璧さを身につけられました」
■ライバルは五輪金メダリスト&銀メダリスト 立ちはだかる日本勢の壁
草木選手のモットーは「人より攻め、乗りに行く」という、まさに鬼のような気持ちの強さを持ち、世界屈指のエアでも観客を魅了する15歳。エックスゲームズで挑むのは、世界の壁ならぬ日本の壁です。
東京オリンピックでは、四十住さくら選手が金メダル、開心那選手が銀メダルを獲得しました。
草木選手は、「ライバルは世界ではなく、日本人です。(四十住さくら選手や開心那選手など)世界ランキング上位には日本人選手がたくさん。まずは世界のトップ5をめざしたいです。エックスゲームズは初出場でワクワク、楽しみですが、自分の最大限のかっこいい滑りをめざして頑張ります。新技も練習しているので、出せれば良いなと思います」と意気込みを語りました。
鬼のように攻め、国際大会初のメダル獲得へ。中学3年生が世界の舞台に挑みます。
【エックスゲームズCHIBA2023】
<初日/5月12日(金)>
深夜2時59分 日本テレビ(関東地区)
<2日目/5月13日(土)>
ひる12時 BS日テレ
深夜2時30分 日本テレビ(関東地区)
<最終日/5月14日(日)>
ごご3時 日本テレビ(関東地区)+TVer
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