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「オリンピックのために頑張ってきた。喪失感も大きい」陸上・100m日本記録保持者の山縣亮太がパリ五輪断念 今年の1月には「僕はいけると思う、日本記録」と発言も

2024年5月16日 15:50
「オリンピックのために頑張ってきた。喪失感も大きい」陸上・100m日本記録保持者の山縣亮太がパリ五輪断念 今年の1月には「僕はいけると思う、日本記録」と発言も
右脚の違和感でパリ五輪を断念した陸上・山縣亮太選手(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
陸上男子100メートルの日本記録保持者の山縣亮太が16日、オンラインで会見を行い、パリ五輪出場を断念する意向を発表しました。

山縣選手は3月ごろから右脚に違和感を覚えたと言い、しびれなどの症状が出ていると説明。「現在まで万全な状態で走ることができていない。ベストパフォーマンスは難しいと判断し、違和感の特定と治療に専念する。喪失感も大きいし、こうした決断をしなければいけないことが残念ではあります」とコメント。

日本選手権を含む6月末までの大会出場を見送り、パリ五輪出場を断念する方針だと発表しました。

山縣選手は2012年のロンドン五輪で初出場を果たすと、2016年のリオ五輪の男子陸上400mリレーで銀メダルを獲得する歴史的快挙を成し遂げました。2021年には男子100mで日本記録となる9秒95を樹立するなど世界のスプリンターに挑む力を見せつけました。

今年1月の会見ではパリ五輪へ向けて「世界と戦うというところを考えたら9秒台がスタートラインになってくる。僕はいけると思う、日本記録」と意欲を見せていました。

4大会連続の五輪出場を目指していた山縣選手は「オリンピックのために頑張ってきて、特にこの3年間は大きかった。非常に残念ですし、力不足を改めて痛感している。喪失感も大きいし、こういった決断をしなければいけないことが残念ではあります」と苦しい胸の内を明かしました。
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