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町田・黒田監督「教訓含め大きく成長できた1年」 初のJ1は堂々3位 選手の奮闘に感謝「しっかり評価したい」

2024年12月9日 6:01
町田・黒田監督「教訓含め大きく成長できた1年」 初のJ1は堂々3位 選手の奮闘に感謝「しっかり評価したい」
初優勝はならなかった町田・黒田剛監督
サッカーJ1第38節 鹿島3-1町田(8日、県立カシマサッカースタジアム)

優勝の望みを残して最終節である第38節を迎えたFC町田ゼルビアは、鹿島アントラーズに1-3で敗戦。リーグ戦3位で終えました。

試合は開始5分に先制点を許すと、前半だけで3失点。序盤就任2年目となる黒田剛監督は、「終わってみれば立ち上がりがすべてだったなという印象の残る試合でした。鹿島の経験、または思いとか勢いというものが立ち上がりから奮起して入ってきたところに少しわれわれの弱さが出るゲームになってしまったこと、すごくいい勉強になりました。こういう難しいゲームの中でも平常心を保ちつつ、われわれのやるべきことをしっかりと思考していくという意味ではまだまだ経験が足りないなという反省が出ました」と、鹿島をたたえながら振り返ります。

それでも初のJ1の戦いで最後まで優勝争いを演じて堂々3位フィニッシュ。目標としては「なんとか残留したいという気持ちもありつつ、あわよくば5位以内、ACL圏内」と話した黒田監督は、前半戦では首位をキープしていたこともあり、「優勝というものもちらつかせながら選手たちを導いたりもしたのですが、やっぱりそんな甘い世界ではない」と語ります。

それでもこの日の試合後、クラブとして初めてJ1を戦い抜いた選手たちには「この1年間、38節を第3位でフィニッシュしたという功績をたたえ、そしてキャプテンの昌子源を中心としてチームをしっかりとマネジメントしてくれたことに感謝を申し上げた」と話したといいます。

1年間を振り返り、「(首位を譲ってからも)あのままずるずるといくのではなくて、最後国立でやったFC東京戦やホーム最終戦の京都戦も彼らが本当に奮闘して町田らしいサッカーをしてくれたことを誇りに思う。あのサッカーを、またはさらに強いサッカーを来年もう一回やることによって、このJ1というリーグの中で今の神戸さんや広島さんのようにトップとして君臨することができると思うので、いろいろな教訓を含めて大きく成長できた1年だったんじゃないか」と、今季の選手たちを高く評価。

今季J1に初昇格して、「このチームがどこまでJ1でやれるのか、終わってみないとわからないという状況」から3位と躍進。まさにJ1の“台風の目”となりました。黒田監督は「やっぱりJ2とは違う戦い方がJ1にはあるので、もっと細部にこだわりながら、もっとしたたかに」と来季を見据え、「その中でも3位でフィニッシュできたことはやっぱり素晴らしいことであると思うし、そう感じないと選手たちに申し訳ないと思うので、そこはしっかり選手たちを評価したいです」と、悔しさの中に満足感もにじませました。
最終更新日:2024年12月9日 6:01
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