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【あの日のスタメン】5月28日は王貞治DAY 世界の王になった1977年9月3日

2024年5月27日 6:16
【あの日のスタメン】5月28日は王貞治DAY 世界の王になった1977年9月3日
1977年9月3日の巨人スタメン
5月28日の巨人ーソフトバンクは「王貞治DAY」です。

今回の「あの日のスタメン」では王貞治選手が「世界の王」となった1977年9月3日を取り上げます。

メジャーリーグでハンク・アーロン選手が残した最多本塁打記録の755号に並んだのは77年の8月31日でした。そこから王選手のホームランを見るためにファンが球場に詰めかけました。

「世界の王」が誕生したのは3回でした。マウンドにはヤクルトの鈴木康二朗投手。フルカウントからの6球目。シュートが内角にちょうどいい具合に入ってきたのを見逃しませんでした。振り抜いたバットが捉えた打球はライトスタンドへ。

打球の行方を確認すると両手を挙げた王選手。ダイヤモンドをゆっくり1周します。

球場には紙テープが投げ入れられ、巨人ナインはホームで待ち構えます。いの一番に迎えたのは長嶋茂雄監督。ホームランを打った試合に華を添えなければ、とローテーションを“無視”する覚悟で、ピッチャー陣をつぎ込もうと試合前には考えていたということです。しかし、この日の先発、浅野啓司投手がヤクルト打線を2安打1本塁打に抑え、移籍後初完投勝利を収めました。

王選手は球場で行われたセレモニーで「全国のファンの皆様、温かいご声援を本当にありがとうございました」と一礼。

「皆様のおかげで756号を打つことができました。ここ数日、1打席ごとに皆様の期待の熱気を肌で感じておりました。きょう皆様と共に夢を叶えることができました。本当にありがとうございました」と続けると、球場から割れんばかりの拍手が送られました。

王選手はこの後もホームランを打ち続け、引退した1980年までの22年間で868本塁打を記録しました。

▽ヤクルトのスタメン
監督:広岡達朗
1(左)ロジャー
2(二)永尾泰憲
3(中)若松勉
4(右)マニエル
5(一)大杉勝男
6(三)船田和英
7(捕)八重樫幸雄
8(遊)水谷新太郎
9(投)鈴木康二朗