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【あの日のスタメン】42歳0か月で完投 巨人・工藤公康 2005年5月19日のソフトバンク戦

2024年5月23日 6:16
【あの日のスタメン】42歳0か月で完投 巨人・工藤公康 2005年5月19日のソフトバンク戦
2005年5月19日の巨人スタメン
42歳の誕生日から2週間後の2005年5月19日、巨人工藤公康投手がソフトバンクを相手に完投勝利を収めました。

初回から3者連続三振、3回まで打者9人に対し、8奪三振と向かうところ敵なしの様相を見せていた工藤投手。4回、フォアボールで出したランナーを1人置いて迎えた4番松中信彦選手には左中間へのホームランを打たれます。

しかし、5回には二岡智宏選手が放った右中間への打球をライトの出口雄大選手が走り込んできた勢い余って、ボールを体に当ててしまい、誰もいない左中間方面に転がしてしまいます。1塁前で打球の行方を見るために歩を緩めた二岡選手でしたが、ボールが転がっていったのを見ると、一気に3塁へ。そのままホームを踏むことになり、2ランランニングホームランを記録しました。

5回から8回までソフトバンクに許したヒットは3安打の工藤投手。その好投に報いようと、2-2で迎えた9回にキャッチャーの村田善則選手が勝ち越しタイムリー。さらには1番の清水隆行選手が2点タイムリーを放ち、5-2と巨人がリードしました。

このまま9回を投げきりたい工藤投手でしたが、バティスタ選手、松中選手に連打を許すと、城島健司選手にフォアボールを与え、ノーアウト満塁のピンチを作ります。犠牲フライと内野ゴロで1点差に詰め寄られるも、最後は42歳の意地を見せて、ファーストへのフライで27個目のアウトを取り試合は終了。137球の熱投を見せました。

「2点までは良いと思っていたが、3点取られないピッチングを。なかなかうまくいきませんね」と自嘲気味に語った工藤投手。この年は交流戦1年目でもあり、古巣のマウンドで「昔のフォームを思い出してスイスイ投げられた。次も投げたい」とヒーローインタビューで笑顔を見せていました。

▽ソフトバンクのスタメン
監督:王貞治
1(遊)川崎宗則
2(右)出口雄大
3(三)バティスタ
4(指)松中信彦
5(捕)城島健司
6(一)ズレータ
7(二)カブレラ
8(左)宮地克彦
9(中)井出竜也
(投)星野順治