夏の甲子園に出場する金足農業高校野球部が、27日、報道機関に練習を公開しました。

大会開幕まで1週間あまり、偉大な先輩の記録を超えようと、調整を続けています。

6年ぶり7回目の夏の甲子園出場を決めた、金足農業。

甲子園に出発するまでの期間、チームは「追い込み」をテーマに掲げ、練習に励んでいます。

県大会で4試合を完投し、そのうち2試合で完封勝利を収めた、2年生エースの吉田大輝投手。

2018年の夏の甲子園準優勝メンバーでプロ野球、オリックスバファローズの吉田輝星投手の弟です。

この日はキャッチャーを座らせ全力投球。

力強いストレートをさらに生かすためのピッチングを磨いています。

吉田大輝 投手
「自分もお兄さんと一緒で真っすぐが持ち味なので、それに加えた緩急っていうか、そういうところと、あと気迫っていうのは誰にも負けないと思うので、そこを見てもらいたいです」

チームをけん引するのは、3年生の髙橋佳佑主将です。

髙橋佳佑 主将
「攻撃の課題もしっかり、短い時間なんですけれど、詰められるところはしっかり詰めて、あと、やっぱり持ち味の守備っていうのは、決勝戦でミスが出てしまったので、もう一回見つめなおして、甲子園に行きたいなと思います」

兄は同じく甲子園準優勝メンバーの髙橋佑輔さんです。

去年からコーチを務めています。

甲子園でホームランを打った佑輔さんから、日々、バッティングの技術などを細かく教わってきました。

ー高橋主将にとってお兄さんはどんな存在ですか？
「兄弟でも自分はライバル視というか負けたくないと思っているので、自分がここまでやってきた原動力というのも、兄が甲子園準優勝という結果を出してくれたので、その越えたいというのが自分の原動力になっていると思うので」

金農旋風をもう一度。

6年前の雪辱を果たし、目指すは県勢初の甲子園制覇です。

髙橋主将
「各県の1チームしか出られないので、自分たちはやっぱり秋田を代表して出るので、ほかの高校球児の思いを背負って戦いたいという風に思います」

夏の甲子園は、来月4日に組み合わせ抽選が行われ、7日に開幕します。

金足農業は、31日に甲子園に向けて秋田を発つ予定です。