ブラウブリッツ岩瀬社長は進退に言及 新スタジアムを巡り県・秋田市と協議
新たなスタジアムをめぐり、建設に関わる県と秋田市、それにブラウブリッツ秋田は、再び候補地に浮上した八橋地区に建てる可能性について話し合いましたが、この先も検討を続けることを確認するにとどまりました。
ブラウブリッツ秋田の岩瀬浩介社長は、建設が実現しない状況が続けば、自身の進退についても検討するという考えを示しました。
去年の時点では…
穂積市長 去年11月
「2026年の着工は無理かというと、無理でもないっかもしれません」
目標は、外旭川地区で2026年に着工。しかし、次第に雲行きは怪しくなります。
「2026年には、造成なり着手できるであろう、したい、できるようにしますと。が、その後候補地が市場余剰地に変更した」
今年に入ると、着工予定は当初の目標の4年後の2030年へと後ろ倒し。
そして今月に入ると。
「八橋っていうこともね、一つの選択肢にあるだろうと」
建設候補地そのものが変わる可能性まで浮上し、新たなスタジアムをめぐる議論は、事実上、仕切り直しとなりました。
議論のゴールが見えない中、建設に深く関わる、県、秋田市、それにブラウブリッツ秋田の3者は、外旭川地区のまちづくりに関わる民間事業者のイオンタウンを交え、建設をどう進めるか、改めて話し合いました。
ブラウブリッツ秋田・岩瀬浩介社長
「やはり新スタジアムの必要性といった部分、ライセンスの申請もございますけれども、しっかりと進めていきたいなと」
ブラウブリッツ秋田は、J1、J2への参加資格である「クラブライセンス」を再び得る審査を受けるため、今週中にも、その申請を行います。
クラブライセンスを得るには、新たなスタジアムの建設が、速やかに、確実に進むことを示せるかが、ひとつの条件です。
建設の方針が二転三転する中、どのようにして計画に理解を得るかが焦点です。
県と秋田市が建設にかかる費用の一部を負担、つまり一定の税金を投じて進める事業ではあるものの、去年から続く議論の様子は大半を非公開にして行われていて、きょうも、冒頭以外は撮影を許可されませんでした。
およそ1時間の話し合いのあと、ブラウブリッツ秋田の岩瀬浩介社長が話し合いの結果を説明し、新たに建設候補地となった八橋地区での議論を進めるべきかどうか、3者が検討を続けることを確認するにとどまったことを明らかにしました。
記者質問「正直1年でも2年でもスタジアムが速くできれば、外旭川でも八橋でも、何なら他の候補地でもいいよって感じですか?」
ブラウブリッツ秋田・岩瀬浩介社長
「僕がそれを1年でも早く建てばどっちでもいいんだというと、まるでこう…自分たちがよければという話に聞こえなくはないかな。スポーツを通して地域活性といった部分におけるコンテンツとしてJリーグ、スタジアム含めたものは間違いなく寄与できるものだなと」
八橋地区は、過去にも候補地に上がりましたが、秋田市が難色を示したために建設を断念した経緯があります。
岩瀬社長によりますと、県側から、この経緯を念頭に、「積み重ねてきた議論と同じにならないようにしてほしい」という指摘もあったと説明しました。
記者
「穂積市長がスタジアムつくらなければ死んでも死にきれないって強い覚悟、発言あったんですけど社長ご自身は同じ思いですか」
岩瀬社長
「年齢違うんで、僕の方が長く…長いかななんて思うところはありますけど、あえて言うなれば、私は私でクラブの代表として今やらせていただいている中で、やっぱりリーダーって結果だと思います。できなければできなかったで、はい、自分自身、責任をしっかりと考えなければいけないんじゃないかなと思います」
ブラウブリッツ秋田は、八橋運動公園での建設に関する賛否については現時点では明らかにせず、クラブの内部で慎重に検討を進め、結論を出す方針です。