【高校サッカー山梨全力応援】最高の仲間と再び全国の頂点へ「山梨学院」を応援したい5つのこと
1.県内屈指のスポーツ新興校
昨春の第95回記念選抜高等学校野球大会で優勝した野球部のOBには、2024年に日本ハムに入団した宮崎一樹外野手や、巨人で活躍した松本哲也さんら。リオデジャネイロ五輪の競泳銅メダリスト江原騎士さんを輩出するなど、さまざまなスポーツに力を注いでいます。
2.数々のプロ選手を輩出
日本代表として活躍する前田大然選手(スコットランド・セルティックFC)や白崎凌兵選手(FC町田ゼルビア)、宮崎純真選手(ヴァンフォーレ甲府)など数多くのプロを輩出してきました。
第99回全国高校サッカー選手権大会では、青森山田や昌平など強豪校を次々と撃破し2度目の選手権優勝を飾りましたが、その優勝メンバーも続々とJリーガーに。ゴールキーパーで主将を務めた「日本一の原動力」熊倉匠選手は鹿児島ユナイテッドFCへ、センターバックの一瀬大寿選手は大学3年時に地元のヴァンフォーレ甲府加入内定をつかみ取り、既にJリーグデビューも果たしています。そして、一瀬選手の相方だったセンターバックの板倉健太選手は水戸ホーリーホックへ加入。Jリーグの舞台での対戦が熱望されます。
3.前回大会の悔しさ糧に全国切符
第102回全国高校サッカー選手権大会山梨準決勝。山梨学院は、スタメンに2年生が多く名を連ねる中、シュートを14本放つものの0対1で敗れ、ベスト4で涙をのみました。
その悔しさを忘れないために、寮には当時の新聞記事が掲げられています。当時、スタメン出場した鈴木琉斗選手は「(記事を)もう正直見たくないぐらい、悔しすぎて。あの負けから学んだことはたくさんあった。もう一度、全国に出る思いでずっと練習してきた」と振り返ります。
前回大会の雪辱をかけた一戦は2点を先行される苦しい展開となりましたが、そこから途中出場の速水仁選手が1点を返し、さらに後半アディショナルタイムに途中出場の関塚力登選手が2点を奪い劇的勝利。その勢いのまま、決勝も2対1で東海大甲府を下し、選手権全国大会への出場を成し遂げました。
4.伝統の堅守速攻を進化させたスタイル
「3年生はすごく力を持っている選手が多い。テクニック・スピード・高さ、いろんなタイプの選手がいて、相手に合わせて変えることができるのも強みの1つ」。就任2年目の岩永将監督も手応えを口にする今年は、山梨学院伝統の「堅守速攻」をベースに、ボールをつなぐことも得意とするチームです。
2024年の県内主要4大会のうち3つを制覇し、プリンスリーグ関東1部昇格も果たしました。
選手権全国大会でも「ここまで積み上げたものを全部出し切って暴れてほしい」と岩永監督も期待を寄せます。
5.山田主将とまた一緒にサッカーがしたい
2大会ぶり10度目の全国選手権出場への原動力となったのが、山梨大会初戦の直前に戦列を離れたキャプテン・山田逞人選手。
全治3カ月の足の骨折に「信じられなかった。副主将としても同じポジションのライバルとしても近くで山田主将の頑張る姿を見てきた。自分が山田主将の分までやってやると思った」と副キャプテン根岸真選手が話すほど、山田選手は仲間から信頼されています。
全国の切符を懸けた決勝では「ゴールを決めたら絶対に(山田)逞人のところに行く」と話していた親友の小河原瑛太選手が、勝ち越しゴール決め、約束通り山田選手と抱き合うシーンも。
親友の有言実行に山田選手は「本当に点を取ってくると思っていた。すごくかっこよかった」と笑顔を見せます。
選手権全国大会の登録メンバー30人にも選ばれた山田選手は「みんなの気持ちに応えたい。スタメン出場が自分の目標の一つで、きついかもしれないが目指して頑張る。しっかり恩返しができるように優勝という結果を残したい」と全国大会へ闘志を燃やしています。
山梨学院の初戦は12月29日に行われる滝川第二との1回戦。
4度目の日本一へ、最高の仲間と全力プレーを見せてくれるはずです。
(取材・文 高校サッカー選手権民放43 社 山梨放送)