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ワリエワ選手出場めぐり各国報道「ドーピングをする選手には朗報!」や「ありえない五輪での話」

2022年2月15日 17:08
ワリエワ選手出場めぐり各国報道「ドーピングをする選手には朗報!」や「ありえない五輪での話」
出場可能になったワリエワ選手とチームメンバー【写真:アフロ】
北京五輪フィギュアスケート女子シングルに出場することが認められた15歳のカミラ・ワリエワ選手をめぐって、各国のメディアから様々な報道がなされています。

ドイツのスポーツ専門紙「ビルト」は「ドーピングをする選手には朗報!」と皮肉の意味を込めた見出しを掲載。

「ワリエワ選手は15歳で自分で禁止薬物を口にしたわけではないだろう。すべての真実が明らかになったわけではないが、どんな人物であろうと、ドーピング検査で陽性になった人物は五輪に出場してはいけない」としています。

ルーマニアのスポーツ専門テレビ「デジスポーツ」は「あり得ない五輪での話」と題して、ワリエワ選手が出場可能になった状況を説明。

アメリカのUSAトゥデーは「出場可能の裁定は“ずる”をしない選手にとっては侮辱」という見出しで記事を掲載。

「ワリエワ選手が勝っても表彰式を行わないなどの措置はIOCが『ロシアは不正をしている!』と叫んでいるようなもの」としています。

イタリアの通信社AGIは「この問題はいったん火消しされたように見えるが、4年後にもう一度再燃するだろう。その場所は我らイタリア・ミラノ、コルティナで。ワリエワ選手のチームも調査の対象となった。エテリ・トゥトベリーゼコーチの築いた王国が崩れていく可能性も残されている」など、この問題が4年後の冬季五輪でも続いていくだろうと示唆しています。