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【NFL】昨季AFC王者ベンガルズが接戦制す ジャイアンツは11年ぶりプレーオフ勝利

2023年1月16日 19:27
【NFL】昨季AFC王者ベンガルズが接戦制す ジャイアンツは11年ぶりプレーオフ勝利
レイブンズ戦で決勝タッチダウンを挙げたベンガルズのハバード選手(写真:AP/アフロ)
アメリカンフットボールNFLは日本時間16日、ワイルドカード3試合が各地で行われました。

AFCはカンファレンス連覇を狙う第3シードのシンシナティ・ベンガルズと第2シードのバッファロー・ビルズが勝ちました。

昨シーズン、スーパーボウルに駒を進めたベンガルズが、ホームで第6シードのボルティモア・レイブンズとの接戦を制しました。

試合は、第3クオーター終了まで一進一退の展開で進み、同点のまま勝負の行方は最終クオーターへ。

ベンガルズは自陣ゴール前1ヤードまで攻め込まれるも、ローガン・ウィルソン選手がタッチダウンを狙ったレイブンズのクオーターバック(QB)タイラー・ハントリー選手のダイブをブロックしてファンブルを誘発。

宙に浮いたボールを身長196センチ、体重120キロのディフェンスエンド(DE)サム・ハバード選手が捕球すると、98ヤードを独走し、ファンブルリカバータッチダウンに成功しました。

勝ち越したベンガルズは終了間際にも守備陣が相手の得点機を防ぎ、24対17で勝利。2年連続でディビジョナル・プレーオフへ駒を進めました。

ビルズは第7シードのマイアミ・ドルフィンズに苦しみながらも勝利し、次のラウンドへ勝ち上がりました。

格下とも言えるドルフィンズは、第1、第2QBを欠く手負いの状態。戦前の予想通り、ビルズが序盤から17点をリードしてワンサイドの展開になると思われましたが、ヒルズのエースQBジョシュ・アレンが2つのインターセプトを喫するなど、ドルフィンズの反撃にあい、ビルズはリードを縮められます。

後半に入ってもアレン選手が自陣でサックを受けてまさかのファンブル。これをリカバーされて逆転タッチダウンを許してしまいます。しかし、この窮地を救ったのもアレン選手でした。レギュラーシーズンでリーグ2位タイの35タッチダウンパスを積み上げた豪腕は、味方守備のインターセプトで得た好機を逆転タッチダウンに結びつけると、次の攻撃シリーズでも左サイド奥深くに走りこんだワイドレシーバー(WR)ゲイブ・デービスに、この試合3つ目のタッチダウンパスをヒットする活躍を見せました。

34対31で辛勝したビルズは、ディビジョナル・プレーオフでベンガルズを本拠に迎え、カンファレンス決勝をかけて戦います。

その一方でNFCは、第6シードのニューヨーク・ジャイアンツが第3シードのミネソタ・バイキングを破る波乱を起こし、11年ぶりにプレーオフ勝利を手にしました。

第3シードのミネソタ・バイキングスはレギュラーシーズン第16週でも顔を合わせ、サヨナラフィールドゴールで敗れた相手。

そのリベンジを果たそうと奮闘したのが、QBダニエル・ジョーンズ選手でした。2019年のドラフト全体6位でジャイアンツから指名されて入団した司令塔は、序盤からパスとランを効果的に織り交ぜ、チームに前半3点リードをもたらします。

さらに、第3クオーター最初の攻撃シリーズでは、9ヤードのタッチダウンパスをヒットさせて、後半に追い上げを狙うバイキングスの機先を制します。

その後もQBジョーンズ選手は、自慢の肩と脚を駆使してオフェンスを指揮。終わってみれば、パスで301ヤード、2タッチダウンをマークし、ランでもチーム最多の78ヤードを記録。31対24で勝利したチームに大きく貢献しました。

またジョーンズ選手は、1試合でパス300ヤード以上、タッチダウンパス2つ以上、ラン70ヤード以上稼いだプレーオフ史上初のクオーターバックとなりました。

第46回スーパーボウルを制して以来のポストシーズン勝利をおさめたジャイアンツは、ディビジョナル・プレーオフで第1シードのフィラデルフィア・イーグルスと敵地で対戦します。