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大谷翔平選手「欲と戦ってます」“二刀流”支えるこだわりの食に迫る

2023年4月3日 8:52
大谷翔平選手「欲と戦ってます」“二刀流”支えるこだわりの食に迫る

WBCを終え、大谷翔平選手の戦いの舞台はメジャーリーグへ。世界一のプレーを生み出す驚異の肉体はどのようにつくられるのか。バンキシャ!はそれを支える食事に注目。WBCをともに戦った仲間たちが明かしたその“秘密”とは――。

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日本時間の2日、開幕2試合目を迎えたエンゼルスの大谷翔平選手は、アスレチックス戦に3番DH(指名打者)で出場。対するはメジャーデビュー戦となる藤浪晋太郎投手だ。ノーアウト満塁で迎えた第2打席――。快音が響いた。レフト方向へ伸びた球は、もう少しで満塁ホームランという大きな当たり。大谷選手は、今シーズン初打点を記録した。そしてピッチャーが代わった第4打席に、ふたたびタイムリーヒット。5打数2安打2打点で、チームの今シーズン初勝利に貢献した。(*結果:エンゼルス13-1アスレチックス)

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2年連続で開幕投手を務めた大谷選手、WBCでも投打で活躍し世界一に輝いた。“二刀流”のパワーの源は何なのか。先月公開された「雪肌精」CM撮影時のインタビューで、次のように語っていた。

「僕らにとって体が資本なので、食事は一番メインかなと思います。クリーンな食事を心がけているので、甘いものやそういうものは戦っているというか、欲と戦っています」

そこでバンキシャ!は、大谷選手の「食」の“ヒミツ”に迫った。

1日、バンキシャ!は、「侍ジャパン」の白井一幸ヘッドコーチ(HC)に話を聞いた。大谷選手を日本ハム時代から指導してきた人物だ。

白井HC「当時はタンパク質ということもそうですけど、とにかく量を食べていましたね。よく、ステーキや焼き肉を食べに行っていたんですけど、『白井さん、そろそろお肉、お願いします!』なんてね、そんなおねだりをされたこともあります」

日本ハム時代は体を大きくするため、食事の“量”を重視。それが、WBCで再会すると、「食への意識がさらに高くなったと感じた」と、白井ヘッドコーチは言う。

アメリカで何が変わったのか。それを探るため、バンキシャ!はカリフォルニア州へ飛んだ。訪ねたのは、エンゼルスの本拠地からほど近いすし店『鮨処 古都』。店の名物は、刺し身がふんだんにのった、その名も「OHTANI DON」だ。よく見ると、山芋でホームベース、わさびでボール、ごぼうでバットを表現している。

実はこの店、大谷選手側からの依頼で、食事をスタジアムに届けていたことがあるという。

古都オーナーシェフ・松木保雄さん「(通訳の)水原一平さんから、ある日、エンゼルスの球場に出前をしてくれないかと言われて」

注文は、「海鮮丼」や「とろろそば」などいくつかあったそうだが、中でもアナゴ丼が大谷選手のお気に入りだったという。そして、オーナーシェフの松木さんは、大谷選手が食事をとる“タイミング”にこだわっていたと明かしてくれた。

古都オーナーシェフ・松木保雄さん「投げない日、投げる日で(試合の)何時間前というふうに指定されて、持っていきました」

ピッチャーとして登板する日は試合の3時間前に配達。登板しない日は2時間前。役割によって時間が違っていたという。また、WBCでは「試合後の食事」のタイミングにも気をつけていたと、前出の白井ヘッドコーチは話す。

白井HC「サプリメントやタンパク質をとるのを“運動後ただちに”というのは、すごく意識しているなというのは感じました。メジャーリーグに行って、投げる前の日も、投げた翌日も、試合に出続けるということをやっていますので、回復を促進させるという意味で」

大谷選手の食へのこだわりについては、WBCをともに戦った仲間からも――。

中日・髙橋宏斗投手「(大谷選手と)食事会場でよく一緒になる場面があったんですけど、大谷さん、すごく卵を食べてた。ゆで卵を食べていましたね。毎回3つは食べているような。タンパク質をとるっていうところを、すごく気にされていたと思いますね」

巨人の大勢投手も、こう証言。

大勢投手「おいしいものを食べるのではなくて、自分のためになるようなものを食べているなというのを、すごい感じた」

実は、食べるものの選び方については2021年、本人がこう明かしていた。

大谷選手「例えば血液を採ったりとか。それによって自分に合っている食べ物、または合っていない食べ物、炎症の起きやすいもの、起きにくいものとか、同じ栄養素をとるにしても、自分に合っているものをとった方がいいので」

血液検査をし、自分に合った食べ物を調べて、とるようにしているという。

白井HC「(二刀流という)誰もやっていない前例のないことに取り組んでいますので、彼の中で試行錯誤しながら、よりいいものを見つけていく中で、今のスタイルができあがってきていると思います」

2013年に大谷選手が18歳で日本ハムに入団した頃の映像と、それから10年がたった最近の映像を比べてみると、バットを振るその腕は、一目見てわかるほど、太く、たくましくなっている。実際、体重も85キロから95キロに増加した。こだわりの食事に支えられ、驚異の肉体は、いまなお進化を続けている。

(4月2日放送『真相報道バンキシャ!』より。)