日本プロ野球のオーナー会議が21日に行われ、議長である巨人の山口寿一オーナーが会議後に取材に応じ、「（オールスターは）必ず行います」などと話しました。

会議の中ではオールスターについて中止にするかどうかなどの議論はなかったということですが、「できるだけファンの皆様にがっかりさせない形で、オールスターを開催したいと思っています」と述べた山口オーナー。「（オーナー会議で）どうするかというやりとりはなかった。ただし、必ず行います」と明言しました。

また、前日試合後に巨人の選手ら38人が新型コロナウイルスの陽性判定を受けたことについては「巨人の場合は1軍と2軍で同時に感染拡大が発生したと解釈している。極力公式戦を休まない、戦力が落ちても公式戦は必ず行うという方針で2年半やってきたが、さすがに参りました」と心境を明かし、「今後に向けて、こうしたことが起きないように対策を考えないとならないと思っているのと、早く公式戦を再開できるように全力を尽くしたいと思います」と続けました。

また、プロ野球のシーズンについては「できるだけ公式戦への（新型コロナによる）影響を最小限にしていくというのは（オーナー内で）一致している。今シーズンは最後まで完走しようと。来年に向けては、諸外国の流れなども見ていると、メジャーはオールスターでスタジアムを満員にして、ゲームを楽しむということになっている。そうしたことも考えると、来年以降については大きな流れとしては、観客をなるべく大勢入れると。それと同時に新型コロナへの対応についても、よりかつての日常に近づけるような努力や働きかけを野球全体でしていくべきという意見があった」という方向性を明らかにしました。