大相撲初場所を制した大関の豊昇龍(25)は、「今でも夢みてるみたい。なんか、うれしいですね。まだ信じられない。俺、やりきったな」と思いを口にしました。

初場所千秋楽では、12勝3敗の成績で金峰山、王鵬との三つどもえの優勝争いに勝利。自身2度目の優勝を飾りました。

激闘から一夜明け、会見は予定時刻を11分遅れて登場。開口一番に「すみません。寝ていました…。疲れた」報道陣に謝罪し、寝られましたとの問いには「ぐっすり。記者会見がなかったらずっと寝ていた。疲れがたまっている。終わったと思った瞬間、全身に痛みが出てきた」と笑顔で自身の疲労具合を語ります。また報道陣の数に「多いな」と驚いた様子もみせました。

大関となって初めての優勝。「大関に上がってから優勝しなくちゃと思っていた」と語り「俺に何が足りないのかってずっと考えて、今回は優勝できてうれしい」と振り返りました。

綱取りもかかった場所で、9日目までに3敗を喫しましたが、立浪親方(元小結旭豊)から「楽しくやるんだよ」とアドバイス。その言葉が「(自分を)押してくれましたね。俺は何をこんなに考えていたんだと。次の日からしっかり楽しくやるだけでしたね。(動きが)変わりましたね」と戦いの裏側を語りました。

初場所の結果で横綱昇進へ一歩前進。「今場所15日間戦ってもう一回相撲にハマりましたね。ワクワクして来場所を待っています」と次の戦いを見据えました。